関西国際大、劇的サヨナラ弾で8年ぶり神宮切符

[ 2018年10月30日 14:49 ]

関西地区大学野球選手権大会 第2代表決定戦   関西国際大3―2京産大 ( 2018年10月30日    大阪・南港中央 )

サヨナラ本塁打を放った平野(右端)を出迎える関西国際大の選手たち(30日、南港中央野球場)
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 明治神宮大会出場権を5連盟優勝校で争う関西地区大学野球選手権大会は30日、大阪市の南港中央野球場で第2代表決定戦を行い、関西国際大(阪神)が3―2で京産大(関西六)を破り、8年ぶり4度目の出場を決めた。第1代表の近大(関西学生)とともに9日開幕の大会に臨む。

 表彰選手は次の通り。

 ▽最優秀選手賞 村西良太(近大)

 ▽最優秀投手賞 武次春哉(関西国際大)

 ▽敢闘賞 北山亘基(京産大)、平野晴也(関西国際大)

  ◇  ◇  ◇

 秋空に舞った打球はサヨナラ弾となって右翼芝生席で弾んだ。2―2同点の9回裏2死走者なし。ベンチの関西国際大・鈴木英之監督(51)も「延長タイブレークのことを考えて、よそ見していた」と延長戦突入を覚悟していた。

 打者・平野晴也(3年=関西)は2ボール―1ストライクからの高め直球を振り抜き、劇的な幕切れとなった。自身初体験のサヨナラ本塁打だった。

 「変化球が続けて外れて2―1となったのでまっすぐ一本の絞っていた。手応えも十分。打った瞬間、行ったと思った」

 ダイヤモンドを周り、もみくちゃにされながら本塁を踏んだ。神宮切符をつかんだ喜びが爆発していた。

 平野は今秋、2番を打つ左打者だが、本来の打順は3番。関西(岡山)から入学した一昨年春から1年生で3番を打った。

 今秋は尾崎亨四郎(4年=愛媛・三島)の成長もあり、2番に回った。鈴木監督は「2番打者はバントや進塁打なども要求される難しい打順で、悩ませてしまったかもしれない」と思いやる。それでも阪神リーグ戦では打率3割1分6厘、本塁打も1本打っていた。

 平野は「自分を犠牲にしてチームのためにやるのが役目です。最後の場面でも何とか塁に出て、4年生の3、4番につなごうと思っていました」と話す。

 1点ビハインドだった8回裏も先頭打者として遊撃内野安打で生き、同点の生還を果たしていた。

 平野のサヨナラ弾を目の当たりにして、声をあげて涙を流していたのが武次春哉(2年=西脇工)だった。エースとして1点リードの9回表、2死無走者から安打、二盗、安打で同点を許していた。

 「あそこ(9回表)で終わりだと思っていた。自分の詰めの甘さが出た。自分のせいで同点にされたので、あのホームランで、安心したのと反省で涙が出てしまった」。まさに号泣していた。

 それでも、今大会は完封、完投で2勝をあげ、最優秀投手賞をもらった。1メートル64の小さなエースは東克樹(DeNA)が目標という。「身長(東は1メートル70)も大きくなくて左投手。自分と似ているかなと思って」。プロへの思いが見えるようだ。

 鋭いカットボールの切れは本物で、2年生ながらすでにリーグ通算19勝。上原浩治(大体大=現巨人)が持つリーグ最多36勝更新もうかがえるペースで勝ち続けている。

 高校時代、甲子園に縁はなく、全国大会と言えば、小学校時代、ソフトボールの「二俣こども会」二塁手として出場したぐらい。神宮の舞台に向け「自分のやってきたことを信じてやれば勝てるはず」と平常心で臨む。

 「今日の試合は今年のチームを象徴していた。リーグ戦でも終盤に逆転した試合が何度もありました。メンタル面が強いのでしょう」。鈴木監督は前回出場の2010年を思い起こす。「塩見(八戸大―楽天)に勝って、菅野(東海大―巨人)に完敗でした。関西の代表としての責任もありますから」。上位進出を狙っていた。

   (内田 雅也)

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