ソフトB、シリーズ本拠10連勝へ!先発ミランダ「チャンスに感謝」

[ 2018年10月30日 08:46 ]

真剣な表情でトレーニングに励むミランダ(撮影・岡田 丈靖)
Photo By スポニチ

 SMBC日本シリーズは30日の第3戦からヤフオクドームに舞台を移す。1敗1分けのソフトバンクは、工藤公康監督(55)が地元からの巻き返しを誓った。本拠地ヤフオクドームでは2011年からシリーズ9連勝中で、15年から指揮を執る工藤監督は5戦5勝。先発のアリエル・ミランダ投手(29)はシーズンで3戦3勝を挙げた得意のマウンドで、広島打線の勢いを止める。

 悲壮感はない。ヤフオクドームでの投手練習に参加した工藤監督は、自らキャッチボールなどをこなし汗を流した。1敗1分けで迎えるシリーズ第3戦は、CSファーストSを突破した15日以来の本拠地での開催。「ファンの方にまた野球を見てもらえるのはうれしい。地元に帰ってくると、選手は伸び伸びできる」と語った。

 巻き返しへ向け、心強いデータも後押しする。同球場でのシリーズは中日と戦った11年の第7戦から9連勝中。指揮官は昨年の日本一を決めたDeNA戦を含め、15年から5戦全勝と相性は抜群だ。「ホークスの野球を見せて、勝ちに結びつくようにやりたい。一つ勝てば(流れは)変わる」と力強く話した。

 第3戦の先発は今季途中に加入した左腕・ミランダを立てる。ヤフオクドームでは3戦3勝を挙げ、21回1/3を投げてわずか1失点。防御率0・42と安定感が光る。キャッチボールなどで調整した助っ人は「こういうチャンスをもらって感謝したい。ここのマウンドは自分に合っている」と自信を見せた。

 ミランダは西武とのCSファイナル第2戦では3回途中7失点と崩れたが、倉野投手統括コーチは「しっかり調整してきた。ブルペンにも数回入って、いい状態に戻りつつある」と復調に太鼓判を押した。達川ヘッドコーチも「あのチェンジアップは初見では打てない」と期待した。

 打線は2試合で3得点。ともに3回まで打者9人で攻撃を終えるなど、立ち上がりを攻めることができなかった。それでも工藤監督は「戦った中でバッターも何とかしようとしている。切り替えてしっかり準備をすれば、いい結果は出る」と選手を信じて送り出す構えだ。得意の本拠地でまずはタイに持ち込み、2年連続日本一への流れを呼び込む。

続きを表示

この記事のフォト

2018年10月30日のニュース