矢野阪神 12年ぶりファーム日本一 引退後にも生きる“超積極野球”で頂点に

[ 2018年10月7日 05:30 ]

ファーム日本選手権   阪神8―4巨人 ( 2018年10月6日    サンマリン宮崎 )

<神・巨>ファーム日本一を決め、ナインに胴上げされる矢野2軍監督(撮影・大森 寛明)
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 ウエスタン・リーグを制覇した阪神2軍が6日、イースタン覇者の巨人2軍とファーム日本選手権(サンマリン宮崎)で対戦。8―4で勝利して、2006年以来12年ぶりのファーム日本一を果たした。4回に打者11人攻撃で一挙6点を奪い逆転した。ドラフト3位ルーキーの熊谷敬宥内野手(22)が2安打1打点、1盗塁でMVPに輝いた。先発した2年目の浜地真澄投手(20)が3回1/3を1失点。4番手のドラフト1位・馬場皐輔投手(23)が3イニングを無失点に抑え優秀選手賞に選出された。

 総力野球で12年ぶりにファームの頂点に立った。胴上げで4度宙に舞った矢野2軍監督は「ホントにうれしい。自分たちの野球ができて勝てたのが、よりうれしい。投手はどんどん向かっていって、打者は初球から振る準備をして。今年やってきてくれたことをそのままやってくれた」と笑顔、笑顔だった。

 4回に先発・浜地が連打で先に失点した。しかし、その裏の攻撃で打線が積極性を存分に発揮した。先頭の3番高山が初球の変化球を右翼線に。続く板山の中前適時打で同点に追いつくと、今成が右前打。緒方が四球で無死満塁から山崎が押し出し死球で勝ち越した。1死満塁となり、熊谷が左前適時打。MVP男は3回には二盗を決めるなど超積極的野球を体現してみせた。6回から4番手で登板した馬場も3回無失点の好投で優秀選手賞を受賞するなどプロ1年目、2年目の若虎が存分に力を発揮した。

 集大成で結果を出した同監督には明確な目的があった。「超積極野球は現役を引退して子どもたちに教える時にも、積極的にいくことはいいことなんだよ…と。間違えることは恥ずかしくないんだよって教えてきた。その中でうちの選手にも、そういう意識を持たせてやりたかった。自然と心技体の準備力も上がるし、もしも現役を辞めても“自分から”という積極的な気持ちと準備力が生かされると思うから」。目的は1軍への戦力供給を行うのみだけではなく、様々な可能性を広げること。プロ野球のユニホームを脱いだ後のことも考える親心が垣間見えた。

 31回目のファーム日本選手権で初の「伝統の一戦」を制し球場の虎党からも「おめでとう!」、「ありがとう」といった声があがった。阪神の来季以降に輝く可能性が、たくさんあった。

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