楽天・則本 新人から6年連続10勝王手 “レジェンド”鈴木啓、堀内、江夏に挑戦

[ 2018年10月7日 05:30 ]

パ・リーグ   楽天8―1ロッテ ( 2018年10月6日    楽天生命パーク )

<楽・ロ>7回2死、平沢を三振を奪い、吠える則本(撮影・篠原岳夫)
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 楽天・則本が新人だった13年から6年連続となる2桁勝利に王手をかけた。2回2死一、二塁から中村に先制の左前適時打を打たれたが、3回以降は走者を一人も許さず7回5安打1失点。今季9勝目を挙げた。「早い段階からホーム最終戦は任せたぞと(平石監督代行から)言われていたので、勝てて良かった」と笑顔を見せた。

 ドラフト制後4人目の偉業へ、天も後押しする。本来ならこの試合が今季最終登板となるはずだった。9月26日のロッテ戦(ZOZOマリン)が雨天中止となり、13日に延期されたことでチャンスが生まれた。平石監督代行は「あいつが(登板を)志願してくれば、あるんじゃないですか」と話すと、則本は「いかせてもらえるならいきたい」と応えた。10勝目を目指し登板することが決定的だ。

 4番・井上から始まった6回の3者連続を含む8奪三振。今季186奪三振とし、2位のソフトバンク・千賀に23個差をつけた。5年連続奪三振王のタイトルはほぼ確実。入団以来の連続2桁勝利と名前が重なる阪神・江夏、近鉄・鈴木啓しか過去に達成していない快挙だ。「そういう方々と一緒に名前を出してもらえるのは自分にとって誇り。この先もやりたい」と、プロ野球タイ記録となる6年連続も見据えた。

 今季は自身5連敗を喫するなど不調にあえいだ。「苦しいシーズンだった。勝てなかったし、シーズン序盤に梨田監督が辞任された。うまくいかなかった」。来季の巻き返しへつなげるために。今季最終戦で有終の美を飾る。(黒野 有仁)

 《5年連続奪三振王なら野茂超え》…則本(楽)が7回8奪三振の力投で9勝目。今季の奪三振は6日現在パ最多の186で、2位千賀(ソ=163)との差は23に開いた。このまま奪三振王に輝くと、14年から5年連続5度目。最多奪三振を5度は金田(国鉄)10度、鈴木啓(近鉄)8度、江夏(神)6度に次ぐ歴代4位。5年連続は鈴木啓、江夏(ともに67〜72年)の各6年に次ぐ歴代3位で、90〜93年野茂(近鉄)の4年を抜く右腕最長になる。また、10勝にも王手。入団1年目から6年連続2桁勝利になると、ドラフト制以降では66〜80年鈴木啓の15年を筆頭に4人目となるがどうか。

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