ヤンキース地区S初戦惜敗…マー君、タイ勝任せろ 逆転突破再現へ

[ 2018年10月7日 05:30 ]

ア・リーグ地区シリーズ第1戦   ヤンキース4―5レッドソックス ( 2018年10月5日    ボストン )

記者会見に臨む田中(AP)
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 ア・リーグの地区シリーズが5日(日本時間6日)、開幕し、ヤンキースはレッドソックスとの初戦を4―5で落とした。6日(同7日午前9時15分開始)の第2戦は田中将大投手(29)が先発。昨年の地区シリーズでは2連敗で迎えた第3戦で勝利投手となり、逆転突破への道を切り開いた右腕が、宿敵相手に再現する。

 試合後のロッカールームは、重苦しい雰囲気に包まれた。7月末の加入以来、7勝無敗だった左腕ハップが2回0/3を5失点と炎上。追い上げも実らず、3番ヒックスが右太腿を痛めて4回に交代したことも暗い影を落とした。流れを変える役割が田中に託された。

 「いつも通りマウンドで結果を出すだけ」

 試合前に平地で23球を投げて調整した後、記者会見で決意を語った。レッドソックスには今季4試合で1勝0敗ながら防御率は7・58。だが田中は「今までの対戦成績は関係ない。昨季のプレーオフでも(リーグ優勝決定シリーズで)アストロズと当たるときに証明してきた」と言い切った。昨年はレギュラーシーズンで1回2/3を8失点と打ち込まれたア軍を2戦13イニングで2失点と封じた自負がある。

 1年前の地区シリーズも逆境からの登板だった。インディアンスに2連敗で王手をかけられた中、第3戦で7回を無失点の快投。勝利に導き、勢いづいたチームはリーグ優勝決定シリーズに進出した。ヤ軍がポストシーズンで宿敵レッドソックスと戦うのは、松井秀喜が在籍した04年以来14年ぶり。「非常にプレーヤーとして光栄なことだと思うし、そこで勝つことができればより良いものにできる」と決意を述べた。

 レギュラーシーズン最終登板から中9日となるが、今季は中6日以上で4勝0敗、防御率1・15と抜群の安定感を誇る。さらにビジターでは、今季7勝1敗と圧倒的な好成績を残している。「全て持っているものは出したい」。逆襲に向けての舞台は整っている。(ボストン・杉浦 大介通信員)

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