阪神・中谷V打&ダメ押し打!大砲候補が意地見せた「シンプルに勝負できた」

[ 2018年7月30日 08:15 ]

セ・リーグ   阪神10―4ヤクルト ( 2018年7月29日    神宮 )

9回1死満塁、中前適時打を放つ阪神・中谷  (撮影・白鳥 佳樹)
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 阪神・中谷将大外野手(25)が、29日のヤクルト戦(神宮)で同点の8回1死二塁から決勝の左翼線適時打を放った。9回にはダメ押しの適時打で2打席連続のタイムリー。自身の不調とライバルの台頭から出場機会が減りつつある大砲候補が意地を見せた。打線は22日DeNA戦以来今季6度目の2桁得点を記録し、連敗を2で止めた。

 すり減るくらいに歯を食いしばり、バットの根っこで打ち返した。4―4のまま迎えた8回1死二塁。直前の守備から出場していた中谷が、カウント2―2からの5球目、風張の内角直球を意地で仕留めた。

 「チャンスで回ってきたら打ってやろうという気持ちが強かったので、その中でシンプルに、相手ピッチャーと勝負できたんじゃないかと思います」

 少し詰まったライナーは、ジャンプする三塁手・藤井の頭上を越えて左翼線に弾んだ。二塁走者・俊介が生還するには十分。6回から続いていた均衡をついに破った。

 これだけじゃない。9回は2点を追加し、なおも1死満塁から、中尾の低め直球にバットを折られながらもフルスイング。飛び散る破片とともに放たれた打球は、中前に落ちる適時打となり、4点差に広げてツバメの息の根を止めた。

 「(9回は)1打席でホッとしていたので、回って来なくていいなぁと思っていたんで、あんなおいしい場面で回ってくれて打てて良かった。(球場内のファンから突っ込まれ)本音なので、スイマセン」

 詰まりながら生み出した決勝打と、バットを折られながら放ったダメ押し打。「執念」をまとった2本の根源にあるのは、悔しさに他ならない。外野にナバーロが加入し、ロサリオが1軍復帰。さらに、同タイプの陽川が台頭したことで出場機会は激減している。7月16日を最後にスタメン出場はなく、この日も終盤7回から守備での出場。試合を決めた2本は、もがき苦しむ大砲の意地が詰まっていた。

 「“まっちゃん”が…。マジで寂しいな」。26日に松田がソフトバンクへトレード移籍。1年あとに入団してきた同じ九州出身の松田は、中谷が“最も可愛がってきた後輩”と言って良い。昨オフには自身が「スポーツ大使」を務める福岡・小郡市での自主トレに誘い、期間中は毎日のように食事した。

 休日にはショッピングに出かけたこともあったほど親交が深い。「やってやろうという気持ちが強い」と、新天地へ乗り込んだ後輩に呼応するように、持ち前のフルスイングで、逆襲への号砲を鳴らした。 (巻木 周平)

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