阪神・北條、24歳誕生日に美技&先制打 金本監督も称賛「ナイスプレー」

[ 2018年7月30日 07:50 ]

セ・リーグ   阪神10―4ヤクルト ( 2018年7月29日    神宮 )

8回2死一、三塁、川端の打球を好捕する阪神・北條 (撮影・白鳥 佳樹)
Photo By スポニチ

 24歳の誕生日に、阪神・北條が躍動した。圧巻の守備は5―4の8回2死一、三塁。川端の痛烈なライナーが三遊間を襲った。抜けていれば同点の場面で、背番号2が飛んだ。華麗なジャンピングキャッチで、ボールと試合の流れをつかみ取った。

 「追い込まれていたので、いつ来てもいいように準備していた。1歩目のスタートがよかったです」。チームを救うガッツあふれる好守。指揮官も「あれはナイスプレー。(あそこで同点に追いつかれていたら)9回は石山が出てくるわけですから。違うよね」と評価した。

 打撃でも役割を果たした。初回無死二塁では石川のシンカーに食らいつく先制の中前適時打。誕生日の初安打初打点で、18日の巨人戦から続く連続試合安打を9に伸ばした。

 さらに4回にも四球で出塁し、9回1死満塁では右犠飛で追加点をもたらした。4打数1安打2打点。節目となる一日を終え「(先制打の)あとも打ちたかったんですけど内容的には悪くないです。チームが勝ったのでそこはよかったです」と頬を緩めた。

 16年夏に鳥谷から遊撃を奪う形で台頭。だが、レギュラーをつかみきれなかった。今季は開幕2軍スタート。苦しい時期を過ごしてきたからこそ、今の北條がある。2軍では毎日ユニホームが泥だらけになるほど、必死に練習に励んできた。

 矢野2軍監督も「北條は絶対に(力を)抜かない。守備でも走塁でも常に100%。そういうことが1軍で大切になってくる」と、取り組む姿勢に太鼓判を押す。たゆまぬ努力が結果に結びつきつつある北條の背中は、たくましさを増している。 (長谷川 凡記)

続きを表示

2018年7月30日のニュース