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今夏も見られたトヨタ・佐竹の絶妙投球、盛夏に実感 日本は「野球の国」だ

16日の都市対抗1回戦の東京ガス戦で完投勝利を挙げガッツポーズするトヨタ自動車・佐竹(撮影・久冨木 修)
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 今年の夏も、佐竹功年のピッチングを見ることができた。トヨタ自動車の34歳右腕。2年前、都市対抗野球の決勝戦を初めて取材した。佐竹は完封勝利を挙げ、そして最優秀選手の橋戸賞受賞。チームを大会初の栄冠に導き、うれし涙を流す姿を見て素直に感動した。それと同時に、その緻密すぎる投球に鳥肌が立つ思いだった。

 1メートル69。決して恵まれた体格ではない。最大の武器は精密一途のコントロール。今年もその一端に触れることができた。7月16日、1回戦の東京ガス戦。7回1死で代打・村田を迎えた場面だった。佐竹は追い込んでから、狙い澄ましたように外角に直球を投じた。判定はボール。ほんのわずかに外れていたか。さらに、まるで同じところに直球をもう1球。再びボールの判定だった。審判との駆け引きを楽しんでいるかのような投球。最後は、直前の2球からわずかに内側のコースに入れた。ボール1個分くらいか。見逃し三振。記者席で思わずうなった。

 「(判定が)厳しいな、とは思ってたんですけどね。最後はいい高さにいきましたよ」。外角のわずかな間隔を使った絶妙な出し入れ。プロの投手でもこの芸当はなかなかできない。試合は6安打1失点、無四球での完投勝利だった。

 社会人野球には「主(ぬし)」のような選手がいる。例えば毎年のように補強選手として各チームに呼ばれ、豪快なスイングで一発を期待されるスラッガー。バット1本背負って、仕事に赴く。佐竹もそんな「主」の一人だろう。プロ野球とは違う、プロ野球ではないからこその味わい。7月は、あちこちでそんな野球の醍醐味に触れた。

 普段はプロ野球の取材で東奔西走。球宴にも足を運んだ。かつて担当した原辰徳さん、松井秀喜さんが野球殿堂入りし、2人に直接「おめでとうございます」と伝えられた。そして、7月22日には栃木県の清原球場へ。夏の甲子園の栃木大会決勝。自分の生まれ故郷でもある栃木の代表には、作新学院が8年連続で輝いた。真夏のスタンド取材。応援団員だった高校時代を思い出した。

 8月には、全日本学童軟式野球大会「マクドナルド・トーナメント」の取材にも行く予定だ。これも毎年恒例。小学生の高いレベルの野球を観るのも楽しい。高校野球に社会人野球、プロ野球…。盛夏。日本は「野球の国」だなと実感する。蝉(せみ)の声と球音は、ことのほかよく似合う。(鈴木 勝巳)

[ 2018年7月30日 09:40 ]

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