大谷“自己最速”弾丸二塁打!練習用バットで16打席ぶり快音

[ 2018年7月30日 05:30 ]

ア・リーグ   エンゼルス11―5マリナーズ ( 2018年7月28日    アナハイム )

マリナーズ戦の8回、16打席ぶり安打となる右越え二塁打を放つエンゼルス・大谷
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 エンゼルスの大谷翔平投手(24)が28日(日本時間29日)、マリナーズ戦の8回に右越え二塁打を放った。フェンスオーバーまであと30センチという弾丸ライナーで、打球速度は今季自己最速の113・2マイル(約182・2キロ)。メジャー自己ワーストとなる15打席連続無安打と苦しんでいたが、練習用バットで快音を響かせてトンネルを抜け出した。

 黒いメープル材のバットでも、何かが違った。15打席連続無安打で迎えた8回2死から5打席目。大谷は芯付近の塗料が剥がれ落ちたバットを手にした。

 「最後はずっと練習で使っているバットでいった。普通、はじきが悪くて使わないけど、いつも頑張ってくれているので“彼”なら打ってくれると思った」

 左腕エリアスが投じた内寄りの95マイル(約153キロ)直球をフルスイング。右翼フェンス上部にぶち当てた。本塁打まであと30センチ。今季自己最速となる約182・2キロの弾丸ライナーに、「フェンスを越えるかなと思ったけど、ちょっとドライブ気味にいったので入らなかった」と振り返ったが、この打席まで打率・146と苦手としていた左腕から、使い込まれた練習用バットで、トンネルを抜けた。

 悩みは深かった。「捉えたと思った打球が安打につながらない」。安打性の打球が、内野陣が右寄りに守る「大谷シフト」に阻まれることもあった。前夜の延長10回。カルフーンのサヨナラ弾で試合は決したが、この時も大谷はベンチで練習用バットを手にし、次の打席に備えていた。

 「やっぱり(安打が)出ないと打ち急ぐ。普段通り打席の中で見ていけない。それでも、積極的にいかなければいけない。そういうところが難しい」。日本ハム時代の13年に18打席連続無安打を経験したが、この時は高校を卒業したばかりのルーキーだった。メジャーでの不振は想像を上回る苦しさだった。

 チームは4連勝でワイルドカードを争うマリナーズとのゲーム差は8に縮まった。「もちろん(安打が)出ないより、最後に出た方が明日につながる」。極めて珍しい大谷の「願掛け」だが、こんな一打が巻き返しへのきっかけとなる。(柳原 直之)

 ≪今季最速は195キロ≫今季の両リーグ打球速度最速はサンチェス(ヤンキース)が6月19日のマリナーズ戦でマークした121・1マイル(約195キロ)。ただ結果は左飛。なお、スタットキャストでの計測が始まった15年以降で最速は16年のフリース(パイレーツ)の123・4マイル(約199キロ)だが、こちらも結果は遊ゴロ併殺。

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