巨人・上原 日本投手初“トリプル100”あと1 被災地広島に元気届ける

[ 2018年7月20日 08:40 ]

広島駅に到着した上原(撮影・荻原 浩人)
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 巨人は20日から5ゲーム差で追う首位・広島との直接対決3連戦を迎える。巨人・上原浩治投手(43)は日米通算100勝100セーブ100ホールドの大台まであと1ホールドと迫っている。西日本豪雨の影響でマツダでの試合は16日ぶりだが、敵地で記録を達成し、被災地へ笑顔を届ける。

 新幹線で移動し広島駅に到着した上原は、多くのファンに囲まれながら、時折笑みを浮かべて宿舎へ向かうバスに乗り込んだ。大記録に挑むが「心を痛めている方がいる。広島の人が元気になればうれしい」と言った。西日本豪雨により甚大な被害が出た広島。自らの記録達成も含め、野球で笑顔が増えることを心から願った。

 日米通算で134勝、128セーブ、そして99ホールドを積み上げてきた。あと1ホールド。「100勝100セーブ100ホールド」は大リーグではヤンキースなどで活躍したトム・ゴードンが138勝158セーブ110ホールドを記録したのが唯一で、日本投手では初となる。高橋監督も「凄いこと。どんな役割もこなしてきたわけだから。7、8、9というのが大事になってきているからね」と偉業目前の同じ43歳右腕を称える。

 記録とともに、勝利も求められる一戦となる。チームは昨年から9連敗と分の悪いマツダスタジアムで、仮に3連敗すれば早くも自力優勝が消滅する。逆転優勝への可能性を左右する大一番となるが、上原は今季、マツダでは2試合に投げて、計2回を打者6人と完璧に抑えている。「首位・広島とかじゃなくて一日一日やるだけ」と気負いはない。

 「10年ぶりの日本でこの暑さはね。じめじめしていて、なかなかアメリカにはない」と苦笑いを浮かべながら「エアコンはガンガンかけているよ。睡眠は大切だからね」と話した。繊細すぎず、普段通りの姿で上原はマウンドに立つ。 (岡村 幸治)

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2018年7月20日のニュース