【南大阪】39年ぶり聖地へ 浪商のプロ注目右腕・立石7回2失点&先制弾 2球団視察

[ 2018年7月20日 09:00 ]

第100回全国高校野球選手権記念南大阪大会2回戦   大体大浪商10―2佐野 ( 2018年7月19日    久宝寺 )

<大体大浪商・佐野>7回2失点完投したプロ注目の大体大浪商エース右腕・立石
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 第100回全国高校野球選手権記念大会(8月5日から17日間、甲子園)の地方大会は19日、33大会で147試合が行われた。南大阪大会では、大体大浪商のプロ注目右腕・立石健投手(3年)が今夏初先発で7回2失点の力投。本塁打を放つなど投打で活躍した。東兵庫大会では、2年連続出場を狙う神戸国際大付が、アトランタ五輪に出場した母を持つ柴田大成内野手(1年)の活躍などで5回コールド勝ちした。

 仕切り直しの今夏初先発で浪商のエースが燃えた。ハイライトは8点リードで迎えた6回だ。1点を失い、なおも2死一、三塁の場面。酷暑のマウンドで立石はギアをトップに入れた。外角低めギリギリに制球された直球に出口のバットはピクリとも動かない。この日最速140キロで見逃し三振に仕留めた。

 6月末に右肩を痛め、投球練習を再開したのは今月8日。万全にはほど遠いが、月末の頂上決戦を見据えれば、上々の試運転だ。

 ビッグイニングを呼んだのも立石だった。2回1死からの第1打席。甘く入った真ん中直球を左翼芝生席へ放り込んだ。公式戦初、通算2本目の一発に「完封よりうれしい」と屈託なく笑った。

 前日18日は、5―3でリードしていた5回裏1死一塁で雨天ノーゲームになった。立石は同点の3回1死一、三塁から登板。後続を抑え、5回に勝ち越しただけに悔やまれる雨となったが、気持ちを切り替えて、この日の快投につなげた。試合後に両腕がつるアクシデントに見舞われた。「半分以下の出来。ペース配分を間違えました」と反省した。

 最速142キロを誇るプロ注目の右腕。この日は楽天、ソフトバンクが視察した。辛口で鳴る四田勝康監督も及第点を与えた。「打たれるし、失点もするけど、その後どう立て直すかがエースの条件。立石の生命線はアウトローの直球」。6回の三振を褒めた。

 牛島―香川のバッテリーを擁した1979年以来39年ぶりの聖地へ――。指揮官は「狙わなあかん。最後はピッチャーや」とエースにさらなる奮起を促した。(吉仲 博幸)

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2018年7月20日のニュース