阪神・糸井、21日1軍復帰&即先発起用へ 金本監督「大丈夫やろう」

[ 2018年7月20日 08:20 ]

阪神の糸井
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 右腓骨(ひこつ)骨折で離脱中の阪神・糸井嘉男外野手(36)が、21日のDeNA戦(横浜)で出場選手登録即「3番・右翼」で先発起用される方針であることが19日、分かった。

 猛虎に頼もしき「超人」が帰ってくる。3日に出場選手登録を外れた糸井が、20日のウエスタン・リーグ、中日戦(甲子園)に出場し、問題なければ、21日に合流。加えて、いきなり先発オーダーに名を連ねるというから驚きだ。金本監督が指針を示した。

 「そう(2軍戦に調整出場の予定)やね。良ければと言うより、問題なければ(21日から合流させる方針)やね。そう(右翼を守る)やろうな。大丈夫やろう」

 糸井の離脱以降、チームは1勝5敗。不在6試合の総得点は19得点で3連敗を喫した巨人3連戦では、わずか8得点。貧打にあえぐチームにとって打率・301、10本塁打、40打点のスラッガーの復帰は、これ以上ない起爆剤となるはずだ。

 気になる打順について指揮官は「分からんね。打撃コーチの意見も聞かないといけないから」と明言を避けたが、離脱前の糸井が座っていた4番の人選について問われ「今のところはね。右の方が座りがいいし」と陽川を継続起用することを示唆。相手先発は左腕3人が予想されるが「嘉男は左の方が打っているやろ」と話すように、今季は対左投手の打率が・367で対右の・264を上回っており、指揮官の話を総合すれば「3番」に落ち着くもようだ。

 糸井は、この日も鳴尾浜球場で行われた残留練習に参加。右膝の状態を最終確認するかのように30メートル走3本を全力疾走し、フリー打撃では43スイングで柵越え6本。その後は一塁から二塁へスタートを切る練習を挟み、内野でノックを受け実戦出場への態勢を整えた。本人は無言で球場を引き揚げたが、見守った新井2軍育成コーチが「動きは見ての通り、大丈夫」と太鼓判を押すほどの充実ぶりだった。

 すでに18日からロサリオが先発復帰し、復調気配を漂わす。ナバーロも目下3試合連続マルチ安打で、さらなる上昇を感じさせる。そこに糸井が加わる。金本監督が「しかし近年で一番、打っていないで、今年。どうやったら打てる?教えてくれ(笑い)」とチーム打率、本塁打、得点がリーグワーストの現状を嘆くが、それもここまで。課題の貧打解消へ、ようやく役者がそろう。 (惟任 貴信)

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2018年7月20日のニュース