【東東京】都江戸川「都立対決」制し16強 泊、要所締め公式戦初完封

[ 2018年7月20日 05:30 ]

第100回全国高校野球選手権記念東東京大会4回戦   都江戸川3―0都大島 ( 2018年7月19日    江戸川区 )

<都江戸川・都大島>公式戦初完封を飾った都江戸川・泊(撮影・渡辺 雄人)
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 第100回全国高校野球選手権記念大会(8月5日から17日間、甲子園)の地方大会は19日、33大会で147試合が行われた。東東京大会では都江戸川が都大島との「都立対決」を制し、2年ぶりの16強入り。泊(とまり)広哉投手(3年)が公式戦初完封を果たした。同校初で、都立勢では03年から遠ざかる夏の甲子園を目指す。20日は15大会で62試合が行われる。

 最後の打者を二飛に打ち取ると、都江戸川の泊はマウンドでガッツポーズした。公式戦初完封。1メートル68の小柄な右腕は「うれしい。9回2アウトでいけるかもと思いました」と満面の笑みを見せた。

 昨秋、今春と背番号1を背負ってきたが、制球難から今大会は10番。それに奮起した泊は「アウトローに50球投げるまで投球練習をやめませんでした」と振り返る。投手の基本である外角低め。50球を投げるためには、100球以上は費やす。週3日の投球練習で制球力を磨いた。

 8回まで0―0。都大島の2年生エース・荒田との息詰まる投手戦が続いた。苦しい展開にも「絶対に先制点は与えられない」と意地を見せる。最速130キロ前半と決して速いとは言えない直球を、打者にとって一番遠く厄介な外角低めに徹底して投げ込み、要所を締めた。9回に打線が3点を先制。その裏を3人で片付け、2年ぶりの16強に導いた。

 橋本康徳監督は「期待以上の投球」と絶賛した。3年の泊は15回連続無失点。2年の船津と山下も無失点に抑えており、今大会3試合で24イニング連続無失点中だ。「投手がしっかりしないと」と投手出身の橋本監督の下、投手陣が快投を続ける。

 21日の5回戦は、2年前の準々決勝で敗れた二松学舎大付だ。橋本監督は「やり返したい」と闘志をむき出しにし、泊も「2年前はスタンドで見ていた。倒したいという気持ちがある」と意気込む。リベンジを果たせば、01年の最高成績ベスト4、さらに初の甲子園の夢も膨らむ。(渡辺 雄人)

 ◆泊 広哉(とまり・ひろや)2000年(平12)5月13日生まれ、横浜市出身の18歳。小学3年から潮見パワーズで野球を始め、5年から投手を務める。中学時代は江東フェニックスに所属。球種は直球、カーブ、スライダー、チェンジアップ。1メートル68、75キロ。右投げ右打ち。

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