巨人・森田総務本部長に聞く「情報を持っているのはBさんと笠原くん」

[ 2016年3月9日 05:45 ]

会見で謝罪する久保球団社長(左)と森田総務本部長

 【森田清司・総務本部長に聞く】

 ――これ以上、選手が野球賭博に関わっていないと断言できるか。

 「いろいろな人に調査への協力が必須になる。調査にも応じていただけない実態もある。調査が難航している。簡単ではない」

 ――高木京は巨人戦、自分の登板した試合に賭けていたのか。

 「笠原と同じ試合に賭けていた。NPBの調査では笠原が巨人戦に賭けた証拠はない。本人の記憶は曖昧で、さらに調査を進めなければならない。Bさんが調査に協力いただければ、すぐに分かる。Bさんには連絡を取っているが、電話に出てくれない。昨日の夜は“シラを切り通せ”と高木京に電話している。笠原も本当のことを知っていると思うが“関わりたくない”と調査に応じてくれない。というのが実態」

 ――福田、松本へ連絡は。

 「高木の野球賭博にその2人が関与している節はない。ずばりの情報を持っているのはBさんと笠原くん。2人が本当のことを言ってくれれば全てが分かる」

 ――笠原に名前を貸していただけというが、秋の時点で球団に名前を貸していたという話は。

 「全くなかったです」

 ――高木京への調査は1日に始まって計何回か。

 「時間は分からないが、かなりの時間を費やした。毎日ではない」

 ――高木京は八百長は。

 「やってないと言っている」

 ――本人から反省の弁は。

 「去年の10月以降、どうしようかとくよくよしていたがBから“大丈夫”と電話があり、それでもびくびくしていた。最後は両親、奥さんに打ち明け、深く深く反省しておりチームメート、ファンの皆さんに誠に申し訳ないと言っている」

 ――本人に罪の意識は。

 「野球賭博はやってはいけないと認識していたが、軽い気持ちでやったと言っている」

 ――最終的に高木京が本当のことを打ち明けるきっかけになったのは。

 「物的証拠がないからシラを切ろうとしたのでなく、Bさんと笠原くんから“名義を貸しただけでいい”と言えば大丈夫と言われていた。本人としては10月の段階から奥さん、両親に相談。悩んで悩んでいた」

 ――関与を認めると話してきたのは高木京からなのか。

 「こういう事案ですから、あすも(事情聴取で)話すことになるよと言ったら、高木からけさ“話したいことがある”と連絡があった“今までうそをつきました。知っていることを話します”と本人が本当のことを話してくれました」

 ――NPBへの告発はいつ。

 「できるだけ速やかにと思っている」

 ――警察への相談は

 「詳しい詳細は差し控える。相談はします」

 ――他の選手の調査は。

 「調査内容を詳しくお伝えすることはできないが、今後とも調査をしていく。調査は終わらないと思う。調査をすることが再発防止につながる」

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