虎スカウト絶賛!“西の怪物”大阪ガス酒居「ピンチも楽しむ」

[ 2016年3月9日 07:58 ]

ドラフトイヤーの今年のテーマは「楽」。公式戦初戦へ気合十分の大阪ガス・酒居

 第71回JABA東京スポニチ大会(スポーツニッポン新聞社、日本野球関東地区連盟主催)が9日、16チームが参加して開幕する。予選リーグを3日間で行い、12日に各ブロックの1位4チームによる決勝トーナメントを実施。大阪ガス・酒居知史投手(23)ら今秋ドラフト候補にも注目が集まる。優勝チームには今秋日本選手権の出場権が与えられる。

 西の社会人No・1右腕は泰然自若だ。大阪ガス・酒居の今年のテーマは「楽」。一文字に込めた思いをこう説明した。

 「ピンチの時にいつも思うことですが、配球を考えた上で、この状況を楽しもうという自分がいる。1年間楽しかったと自然に思えるような時間を過ごしたい」

 最速148キロの直球を軸にスプリット、チェンジアップ、スライダーと多彩な変化球を操る。抜群の制球力と緩急で勝負できる完成度の高い投手だ。昨年都市対抗は準優勝に貢献し、久慈賞、若獅子賞をダブル受賞。公式戦12試合で防御率1・36。奪三振56は社会人トップの成績だった。たたずまい、落ち着いた雰囲気は元巨人・桑田真澄氏を想起させる。阪神・畑山俊二アマスカウト統括補佐は「投球術にメンタルは文句のつけようがない。今すぐプロで通用する」と賛辞を並べる。

 今季目標の「ベストナイン受賞」は控えめに聞こえるが、エースとして年間通して活躍する決意の表れでもある。ドラフトイヤーの公式戦初戦へ「いい打者を抑えてなんぼ」と気合十分。東京ガスの山岡ら好投手ひしめく大会で「No・1」を証明する。(吉仲 博幸)

 ◆酒居 知史(さかい・ともひと)1993年(平5)1月2日生まれ、大阪府枚方市出身。樟葉南小1年から野球を始める。龍谷大平安1年秋からベンチ入りし、2年秋から背番号1。大体大ではリーグ通算15勝。侍ジャパン社会人代表。50メートル走6秒0。遠投120メートル。1メートル78、82キロ。右投げ右打ち。

 ※予選リーグ各ブロック1位が決勝トーナメントに進む。順位は勝率、勝敗で決め、並んだ場合は別に定めるポイントなどで決定

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2016年3月9日のニュース