野球賭博問題 NPB、球団だけでは調査の限界 警察に委ねるしか…

[ 2016年3月9日 10:44 ]

野球賭博に関与していた巨人の高木京。昨季は1軍で33試合に登板した

 巨人の球団首脳の「総退陣」で想起されるのは、渡辺恒雄オーナーの辞任とともに、当時の球団社長、球団代表、副代表が解任された04年の裏金問題。しかし、今回は昨秋の一連の経過で「うみが出し切れなかった」(久保球団社長)末の処分だけに後味の悪さと、昨秋からさらに後手に回った感は否めない。

 球団の調査では否定していた笠原、松本竜元投手の関与が判明したのは、NPBの調査委員会が調査に乗り出してから。今回も週刊文春の取材が発端と、外部の調査によって事実が暴かれた。

 懸念されるのは、さらなる賭博行為の発覚。森田清司総務本部長は今後もチーム内での調査を継続することを強調したが、「いろいろな人の調査への協力が必須になる。簡単ではない」と認める。NPB側も、井原敦事務局長がこの日「捜査権がない範囲でできる限りの調査を行った結果が11月の調査報告だった。なかなか範囲を超えての調査はできない」と調査の限界を口にした。

 巨人は契約更改やキャンプで再発防止へ注意喚起を行った。高木京らの野球賭博は、これ以前に行われていたもので、対策自体が無駄だとは思わない。ただし、調査に限界がある現状では「これで終わり」と言い切れないむなしさがある。もはや、警察の手に本格的な捜査を委ねるしかないのではないか。(15年巨人担当キャップ・大林 幹雄)

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