ヤク館山 虎キラー6連勝 真中監督「中6、7日でいける」

[ 2015年8月16日 05:30 ]

<ヤ・神>阪神に勝利しハイタッチでナインを迎える館山

セ・リーグ ヤクルト9-1阪神

(8月15日 神宮)
 1球ごとに違和感を感じる球種と軌道。右肘じん帯手術明けの投手の宿命を背負い、ヤクルト・館山は粘った。5回6安打1失点で3勝目。チームを2位浮上へ導いた。

 「四球もたくさん出して、ヒットもいっぱい打たれたけど、何とか粘ることができた。満員のお客さんの前で野球ができる喜びを感じました」

 出した走者は11人。60%が好投の分岐点となるストライク率は54%にとどまった。5四球を与えた。それでも「勝負どころで内野ゴロを目指す。野手の間を抜かれても仕方がない」。唯一の失点となった5回1死満塁では、江越の三遊間のゴロを三塁手の川端がはじいたが、遊撃手の大引がフォローして二塁送球でアウトに。野手を信じて、腕を振り続けた。

 復帰後5戦で28回1/3を投げ、与四死球は21。9イニング平均では6・67個と09年の最多勝右腕の精緻な制球力は影を潜める。だが、過去を追い求めてはいない。「使える球種だけで勝負するのではなく球のクオリティー(質)が低くても、打者に意識が残れば」。その日の使える球種だけで勝負はせず、あえて7球種をすべて投じる。四球も「勝負どころで甘くなるくらいだったらいい」という割り切りが忍耐を生む。

 首位・阪神の連勝を6で止め、勝率差で巨人をかわし2位に浮上した。館山は阪神戦通算16勝6敗となり、11年10月18日から6連勝となった。真中監督も「きょうの勝ち負けで全然違う。館山は中6、7日でいける」と語った。ここまで中10日以上空けてきたが、次回は中7日で23日の中日戦(神宮)に先発予定だ。

 「登板間隔が詰まった自分に期待している。勝負勘や試合勘が研ぎ澄まされればいい。チーム一丸でこの位置で戦えているのは素晴らしいこと」。どんな時でも感情のブレがない館山の存在は、優勝を争うチームに安心感を与えている。 (倉橋 憲史)

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