イチロー バットでタイ・カッブ感じた「自分と同じ感覚」

[ 2015年8月16日 05:30 ]

「球聖」と呼ばれたタイ・カッブ(AP)

ナ・リーグ マーリンズ1―3カージナルス

(8月14日 セントルイス)
 タイ・カッブは1886年12月18日にジョージア州で生まれた。タイガースの中堅手として活躍し、1911年には自己最高の打率・420を記録するなど、4割を3度マーク。生涯打率・367は史上最高だ。打つだけでなく、走塁も一級品。通算897盗塁は歴代4位で、俊足を生かしたバント安打も多かった。

 同時期に活躍したヤンキースのベーブ・ルースが豪快な本塁打から華やかなイメージが強いのに対し、カッブは「最も冷酷な選手」とも評された。併殺崩しの猛烈なスライディングが有名なように、裏を返せば、闘争心を前面に出すプレースタイルだった。

 打撃は右手と左手を離して握るのが特徴。イチローは04年オフにクーパーズタウンの野球殿堂を訪れた際、殿堂関係者の計らいでカッブが使ったバットを手にし「テークバックの写真を見る限り、自分と同じ(打撃の)感覚を持っていると思う」と口にしている。

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