もはや球界の主流!?特別ユニフォームの歴史 今年は黄色かぶりも

[ 2015年8月16日 09:30 ]

熱男レボリューションイエローユニホームでお立ち台に立つ(左から)武田、松田、今宮

 現在、プロ野球の各球団が趣向を凝らしたイベントを行うのは定番化し、それもほぼ全試合で取り組まれるようになった。その中で、増えてきたのが、通常のユニフォームとは違った特別ユニフォームを作り、観客全員に配って、球場を一色に染めるイベントだ。

今年は、ソフトバンク「鷹の祭典」、阪神「ウル虎の夏」、西武「ライオンズイエローシリーズ」と3球団の特別ユニフォームがいずれも黄色を基調にしたユニフォームという偶然が見られた。また、西武対ロッテの「埼玉vs千葉シリーズ」、巨人対ヤクルトの「TOKYOシリーズ」など球団の垣根を越えてイベントが行われ、双方が特別ユニフォームを身にまとう事例も増えている。そんな特別ユニフォームを着て戦うケースを挙げてみたい。

◎「鷹の祭典」

 ダイエー時代の2004年からスタートしており、歴史は古い。来場者全員に特別ユニフォームが配布されるとあって「鷹の祭典」での球場内の光景は壮観だ。当初はホームユニフォーム、ビジターユニフォーム、ソフトバンクのコーポレートカラーである黄色が入ったユニフォームだった。

 しかし、2009年に大転換。「玄海灘ブルー」と呼ばれる濃紺のユニフォームを導入した。さらに翌2010年には「カチドキレッド」と名付けられた真っ赤なユニフォームと、年ごとにユニフォームの色が変わるシステムとなった。2011年以降も「チャンピオンブルー」(水色)、「∨∨グリーン」(緑)、「ガッツパープル」(紫)と鮮やかなユニフォームが作られてきた。昨年は「カチドキレッド2014」と再び赤を採用。余談だが「鷹の祭典」で赤いユニフォームを着た2010年、昨年とソフトバンクはともにリーグ優勝している。今年は「熱男レボリューションイエロー」と、2008年以来となる黄色のユニフォームだった。

 また、地元・福岡だけでなく2012年からは東京ドーム、昨年からは京セラドーム大阪でも行われ、福岡以外でも開催されているのも一つの特徴だ。

◎「ライオンズ・クラシック」

 球団の歴史を掘り下げるイベントとなったのは西武の「ライオンズ・クラシック」だ。2008年、所沢移転以降はほとんど触れられることがなかった福岡時代の歴史を球団が認めたことでスタート。

 初年度は「野武士軍団」と呼ばれた西鉄ライオンズ黄金時代のユニフォームを採用した。この事がきっかけで翌2009年からは通常のユニフォームが「レジェンドブルー」という西鉄時代を融合したユニフォームに変わっていった。2009年では「常勝」のイメージが強い1980年代から1990年代にかけてのユニフォーム、翌2010年は、太平洋クラブ時代のユニフォームが使用された。

 2011年には名将・三原脩の生誕100年とあって「勝利のDNAを継承せよ!」をテーマに、西鉄ライオンズ初期のユニフォームを採用。2012年には名投手・稲尾和久の背番号24の永久欠番を記念して、監督、コーチ、選手全員が背番号24をつける球界初の出来事となった。さらに2013年は戦前、西武鉄道沿線を本拠地にしていた東京セネタースのユニフォームを着るなど、新しい試みも行われた。

 残念ながら今年は「ライオンズ・クラシック」は開催されなかった。その代わりに行なった「ライオンズイエローシリーズ」はなんと全敗に終わってしまっただけに、「来年はライオンズ・クラシックを」と開催を望んでいる西武ファンも多いはずだろう。

 ほとんどの球団が取り組むようになった特別ユニフォーム。楽しみにしているファンがいる一方で、「このユニフォームは……」や商業的にやっていると感じてしまうものもある。ただ新しいユニフォームを作るだけでなく、商業的な匂いを打ち消すコンセプトや理念が伝わってくるイベントに期待したい。(『週刊野球太郎』編集部)

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