中島を連続敬遠にファン「死ね」…首位打者争いロッテ逃げた

[ 2012年10月7日 06:00 ]

<西・ロ>初回2死、敬遠され一塁へ歩く西武・中島

パ・リーグ 西武2―1ロッテ

(10月6日 西武D)
 せめてもの抗議だった。4回無死。西武・中島は3ボールから外角高めへ大きく外れるボール球をわざと空振りした。それまで大ブーイングだった西武ドームに一瞬だけ大歓声が起こった。

 中島「3ボールだったし、ファンを一回喜ばせたいと思っていた。何度(打席に)立っても四球やとベンチが言うから、2打席で終わろうと思った」

 し烈な首位打者争いが醜態劇を生んだ。試合前までロッテ・角中が打率・315。中島は3厘差の・312で2位につけていた。中島は逆転首位打者に向け、左脇腹痛を押して9月29日日本ハム戦(札幌ドーム)以来の先発。4打数3安打でこの日ベンチスタートの角中の打率を4毛上回るため、何としても固め打ちが必要だったが、ロッテサイドは勝負を避けた。

 西村監督「角中にタイトルを獲らせてあげたい。あしたからもそういう形(欠場)になると思う」

 角中「監督が嫌われ役になってまで自分にタイトルをくれようとしているのはありがたい」

 初回2死。ロッテ先発の藤岡は中島に対し、外角へ大きく外れるボール球を4球続けた。この試合は勝負しない意思を明確に示した。中島は2打席連続の敬遠気味の四球で代走を送られ、途中交代。角中は欠場した。

 藤岡「ベンチの指示に従っただけ。ブーイングもいただきましたけど僕の責任じゃない」

 回の途中には一塁ベンチ前でキャッチボールをしていた藤岡に「死ね!」といった心ないヤジも飛んだ。

 左ふくらはぎがつって7回途中で降板も無失点に抑える好投を演じただけに、ファンも中島との真剣勝負を見たかったはず。ロッテは薮田の連続押し出し四球でサヨナラ負けを喫し、西武ファンの留飲を下げる結果に終わった。

 中島は試合後、7日のオリックスとの最終戦(京セラドーム)へ向け、大阪へ移動した。

 中島「(角中を)抜いたろかな。おもろなってくるやん」

 逆転への条件は3安打以上。あからさまな敬遠策に対する報復は、残り3試合の角中を打席に引きずり出すことだ。

 ≪スティーブ以来35年ぶり≫ロッテは9回2死満塁から薮田がカーター、原に連続四球を与え逆転サヨナラ負け。2者連続押し出しによる逆転サヨナラ負けは、オリックスが07年6月8日阪神戦で加藤大四球、高木死球で喫して以来。1人の投手では同じロッテのスティーブが77年4月8日南海戦の9回、野村と林に四球を与えて以来35年ぶり。

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