野上 救った3勝目 石井抹消で苦しい台所事情好転

[ 2012年7月11日 06:00 ]

<西・ソ>ファンとハイタッチをかわしながらスタジアムを後にする西武・野上

パ・リーグ 西武5-2ソフトバンク

(7月10日 西武D)
 喜びより無念の思いが大きかった。西武・野上は完封目前の9回1死からペーニャに2ランを浴び、内川に左中間二塁打を許して降板。お立ち台の第一声は「悔しいです」だった。しかし8回1/3を2失点で今季3勝目は、十分に胸を張れる内容だ。

 試合後のハイタッチで左肩をもんで労をねぎらった渡辺監督は「完投を体験してほしかったけどね。全体的に低めに投げて、変化球も両コーナーに安定していた」と称えた。

 マウンドではクールな表情を崩さなかったが、ボールには執念が込められていた。象徴的だったのは「いかないと打たれるんで」というペーニャへの配球だった。得点圏に走者を背負った初回、3回に2打席連続で初球に顔面付近への直球を投げ込み、外角への球に踏み込まさせず凡退。6回も内角高めの直球で二ゴロ併殺打に仕留めた。

 石井が左肘の違和感で登録抹消され、開幕の先発ローテーションで残っているのは牧田のみの緊急事態。残り7連戦で小石、平野、菊池ら若手が先発する。「チームにとってはピンチかもしれないけど僕はチャンス。これを生かしたい」。連勝で借金2。若手に必要なのは野上のこの気概だ。
 

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