井川2095日ぶり勝利!復帰4戦目でついに…

[ 2012年7月11日 20:55 ]

日本球界復帰後初の勝利を挙げ、声援に応えるオリックス・井川

パ・リーグ オリックス3―1楽天

(7月11日 Kスタ宮城)
 オリックス・井川が復帰4戦目で日本球界で実に2095日ぶりとなる白星を飾った。8回を3安打1失点。最後は平野に救援を仰いだものの、06年10月16日のヤクルト戦(神宮)で6安打完封して以来の勝ち星に、その顔には笑みが浮かんだ。

 「ふがいないピッチングが続いていたので(勝てて)ホッとしています。向こう(米国)でなかなか結果が出せず、何とか日本で結果を出したいと思っていたので、うれしいですね」

 楽天の先発・美馬との投げ合い。0―0の4回1死から聖沢にストレートの四球を与え、けん制悪送球で走者を三塁へ進め、ワイルドピッチで1点を献上。「あの1失点は自分の独り相撲で情けなかったです」と振り返ったが、結局、失点はこの1点だけ。球速は最速143キロ止まりだったものの、スライダー、チェンジアップを低めに集め、楽天打線を手玉に取った。

 井川の力投に、そこまで美馬に無安打に抑えられていた打線が奮起。7回、先頭の野中が遊撃内野安打で出塁すると、バルディリスの適時二塁打で同点。1死後、T―岡田の右前適時打で勝ち越し。9回には李大浩の右犠飛で貴重な追加点を奪い、後押し。「ありがたかったです。点を取ってもらったからには頑張らなくちゃいけないと思って頑張りました」。

 試合後はもう一人の阪神時代の恩師、岡田監督から「おめでとう」と祝福された。左腕は「チャンスをいただいたので、恩返しを少しでもできれば」と控えめな言葉に決意を込めた。最下位に沈むチームにとって井川の“復活”が浮上への足がかりになるかもしれない。

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