球児 薄氷セーブも1点守り抜いた「精神的に楽になれる」

[ 2012年7月11日 06:00 ]

<神・中>ピンチを何とかしのぎウイニングボールを新井から受け取る阪神・藤川

セ・リーグ 阪神1-0中日

(7月10日 甲子園)
 薄氷を踏む思いで、チームの連敗を6で止めた。1点リードの9回のマウンドには、右大腿骨骨挫傷で戦列を離れ、6月17日のロッテ戦(QVCマリン)以来の登板となった阪神・藤川。

 1死満塁の窮地を招いたが、堂上剛のバットをへし折って一ゴロ、ファウルで粘る谷繁を最後は147キロの直球で三ゴロに仕留めてゲームセット。35球を投じてようやくチームに7月初勝利をもたらすと、甲子園のファンから、地鳴りのような歓声が響いた。

 「球自体はいい感じだったけど、まだまだ。でも、精神的に楽になれる」

 胸をなでおろした右腕。2週間の遠征で1勝10敗と深手を負って戻って来た本拠地。まさに「虎の子」の1点を守り抜いたのも、手負いの守護神だった。藤川にとっては甲子園通算100セーブ目。和田監督の「本当に苦しみ抜いた1勝。これで変わらないと」との言葉にも実感がこもった。

 1分けを挟んで7連敗中と今季まったく歯が立たなかった中日からの1勝。先発スタンリッジは走者を背負いながら6回無失点。7回は筒井と福原でしのぎ、8回は榎田が1死一、三塁のピンチで代打藤井、大島を連続三振。肝を冷やしつつも、藤川へつなぐ「必勝パターン」を取り戻した。

 「本来の形ができた。まだ遅くない」と和田監督。巻き返しへの一歩を、ようやく踏み出した。

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