【高野進の目】サニブラウン、世界選手権9秒台で決勝なら東京でメダル狙える

[ 2019年6月29日 08:45 ]

陸上日本選手権第2日   男子100メートル ( 2019年6月28日    博多の森陸上競技場 )

男子100メートル決勝、小池(左)、桐生(同2人目)らを振り切り1位でゴールするサニブラウン(撮影・会津 智海)
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 桐生が集中して素晴らしいスタートを切ったにもかかわらず、サニブラウンは余裕を持って抜け出し、最後は1メートル以上の差をつけた。スタートではもう少し低く突っ込んでくると思っていたが、中間からトップスピードに乗せていくための加速に見えた。中盤以降はストライドの差が他の選手とは圧倒的で、歩数も少なく、43~44歩で行っていると思う。

 3種目を走った全米大学選手権の疲れと時差の影響もあり、コンディションはベストではなかったはず。彼にとっては勝つことが目的で、負けないレースだったが、この結果ははっきり実力の差だ。スタートでよほどヘマをしない限り、日本選手相手には負けない。これまでの日本のレベルを超えている。

 今年の世界選手権では準決勝で9秒台を出して決勝に残ること。そうなれば東京五輪ではメダルを狙える。現時点ではサニブラウンが抜けているが、日本は2番手以降のレベルアップも著しい。切磋琢磨(せっさたくま)して、国際大会決勝レベルのサニブラウンに並ぶ選手が出てきてほしい。(男子400メートル日本記録保持者、92年バルセロナ五輪8位、東海大体育学部教授)

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