“世界基準”サニブラウン、進化の秘密 6センチ伸びた大きな歩幅

[ 2019年6月29日 07:45 ]

陸上日本選手権第2日   男子100メートル ( 2019年6月28日    博多の森陸上競技場 )

男子100メートル決勝、1位でゴールするサニブラウン(右)(撮影・会津 智海)
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 サニブラウンの進歩の秘密は、まさに、その一歩にある。1メートル90近い長身を誇る20歳の魅力はストライド(歩幅)を生かした大きな走りだ。高校時代と比べて歩幅が伸びていることがスピード向上の原動力になっている。国際陸上統計者協会の野口純正さんによると、10秒05で優勝した2年前の日本選手権決勝では100メートルを約44・7歩で走りきったのに対し、日本新記録をマークした今月7日の全米大学選手権決勝では約43・5歩。平均で約5~6センチほど高校時代から大きな走りになっていることが10秒0台から9秒97に突入できた要因とみる。

 日本陸連科学委員会によると、サニブラウンの日本選手権準決勝は43・4歩で走りきった。10秒02で優勝した決勝では44・1歩を記録。10秒16で2位の桐生は歩数が48・4歩だったのに対し、サニブラウンは約4歩少なく100メートルを駆け抜けていた。

 最大加速時の歩幅を見てもサニブラウンは日本のスケールを超えている。17年に9秒98をマークしたピッチ走法の桐生が記録した歩幅は約2メートル34だったが、サニブラウンが日本記録を打ち立てたときは約2メートル60。ボルトが09年に世界記録を樹立したときの約2メートル85には及ばないとはいえ、世界基準の歩幅だ。野口さんは「(大きな歩幅は)米国に移って筋力トレーニングに励んだ成果だと思う」と分析している。

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