荒磯親方 引退後初めて連合稽古に 新小結の竜電を評価「顔つきが変わってきている」

[ 2019年6月29日 17:17 ]

二所ノ関一門連合稽古の後にファンのサインに応じる荒磯親方
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 大相撲名古屋場所(7月7日初日、ドルフィンズアリーナ)に向けた二所ノ関一門連合稽古が29日、名古屋市天白区の二所ノ関部屋で行われ、荒磯親方(元横綱・稀勢の里)が力士の稽古に目を光らせた。今年1月の初場所での引退後、連合稽古に姿を現すのは初めてとなった。

 二所ノ関部屋が宿舎にしている寺院「仏地院(ぶっちいん)」は、「土俵の鬼」と呼ばれた元横綱・初代若乃花が師匠を務めた旧二子山部屋の時代から宿舎として使われていた。荒磯親方は現役時代、連合稽古で何度も訪れており、「パワースポット」と捉えている場所だ。親方となって初めて仏地院に足を運び、「先代(鳴戸親方=元横綱・隆の里)がそこに座っていたのを思い出す」と感慨に浸った。

 この日の稽古は高安が腰痛、貴景勝が右膝の負傷で大関不在だった。その中で荒磯親方の目を引いたのが新小結の竜電(28=高田川部屋)だった。「久しぶりに竜電を見たが、小結に上がるだけのことがある相撲だった。成長を感じる。楽しみ」とベタ褒めした。これまでとの違いを感じたのは、表情と体つき。実力者の琴奨菊を一気に持っていった相撲を例に挙げながら「顔つきが変わってきている。それだけ自信があるからだと思う。腰回りも大きくなって安定感が出てきた」と評価した。

 新小結の竜電は関脇・玉鷲、同じく新小結の阿炎らと11番取って7勝4敗だった。3日間の連合稽古の番数は53番に達し、「しっかり稽古できた。昨日(28日)は良くなかったが、しっかり課題を持ってやれた」と納得の内容となった。荒磯親方から評価されたことを聞かされると、いたく感激。「そうやって見ていただけるのはうれしい。しっかり(期待に)応えていきたい」と意欲を示した。

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2019年6月29日のニュース