東京五輪聖火リレーのトーチは「桜ゴールド」 公式アンバサダーは野村忠宏氏、石原さとみら

[ 2019年3月20日 15:43 ]

<東京」五輪聖火リレー>東京五輪の聖火リレーのトーチをお披露目する野村忠宏氏と吉岡徳仁氏(左)(撮影・高橋 雄二)
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 2020年東京オリンピック・パラリンピック組織委員会は20日に都内で、東京五輪の聖火が日本に到着する1年前を記念して五輪聖火リレーのエンブレムと実際に使用するトーチ、公式アンバサダーを発表した。

 トーチは全長71センチ、重量1・2キロで色は「桜ゴールド」。日本人に最もなじみ深い花の桜をモチーフとしており、上部から見ると桜の花びらが開いた姿となる。主な素材はアルミニウムで、約30%は東日本大震災の復興仮設住宅のアルミ建築廃材を再利用。聖火を灯す燃焼部には聖火を保ち続けるために、火力の強い青い炎と、火のない燃焼(触媒燃焼)の2つの燃焼が聖火の赤い炎を支える仕組みが採用されている。

 また、聖火リレーのシンボルとなるエンブレムは3つの四角形を聖火の炎に見立て、炎のダイナミックな動きを表現。日本らしさを表現するデザインモチーフとして「拭きぼかし」という浮世絵の技法を用い、色はエネルギッシュ、情熱的、愛情深い、行動力があるといったイメージのある「朱」に、大地を連想させる「黄土」を組み合わせた。

 公式アンバサダーには柔道五輪3連覇の野村忠宏氏、射撃でパラリンピック3大会出場の田口亜希氏、女優の石原さとみ、漫才師のサンドウィッチマンが就任した。発表会見に出席した野村氏は元競泳選手の母親が1964年東京五輪時に地元・奈良県で聖火ランナーを務めたエピソードを披露。自身は初出場した96年アトランタ大会で開会式に出席した際、聖火最終点火者のムハマド・アリ氏が震える手でトーチを掲げ、聖火はともした姿に感銘を受けたと明かし、「今でもはっきり覚えている。必死で写真を撮った」と話した。

 東京五輪の聖火は2020年3月12日にギリシャで採火式が開かれ、同20日に宮城県の航空自衛隊松島基地に到着。東日本大震災の被災県である宮城、岩手、福島の3県で「復興の火」として展示された後、同26日に福島県楢葉町・広野町のJヴィレッジから121日間の聖火リレーがスタートする。

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