JOC竹田会長 6月退任、あくまで「定年」五輪招致疑惑触れず幕引き

[ 2019年3月20日 05:30 ]

退任を表明するJOC・竹田会長(撮影・吉田 剛)
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 2020年東京五輪招致疑惑でフランス司法当局の捜査対象となっている日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長(71)が19日、都内で開かれた理事会で、6月の任期満了で退任すると発表した。国際オリンピック委員会(IOC)委員も辞任する。

 理事会の終盤、JOC監事を務める黒川光隆氏(日本スポーツ芸術協会理事長)が竹田会長を擁護する演説を始めた。報道先行で辞任が既定路線になっていることに異を唱え、在任中の功績を称賛すると、同調する声が広がった。それでも竹田会長は「今回、世間をお騒がせしたことを心苦しく思っている。定年を迎える自分の進退について、慎重に考えてきたが、JOCの将来を思うと次代を担う若いリーダーに託して、新しい時代を切り開いてもらうことが最もふさわしい」と表明した。「選任時70歳未満」の役員の定年規定通り、任期満了となる6月27日の評議員会で会長を退任すると明言した。

 東京五輪招致を巡る贈賄疑惑は今年1月、フランス当局による本格捜査開始が表面化。潔白を主張してきた竹田会長は会見を開いて全面否定したが、質問を一切受けつけない、わずか7分間の会見には批判が集中した。捜査の長期化が予想される中、東京五輪のイメージダウンを指摘する声も国内外で高まり、退任は避けられなくなっていた。

 竹田会長は理事としてJOCに残ることは考えていないとし、疑惑と退任の関係を否定した上で「潔白を証明するため努力するが、捜査中なので話せることには限界がある」と語った。JOCは竹田会長を退任後に名誉会長とする案を検討するが、東京五輪開幕まで500日を切った段階で開催国のオリンピック委員会のトップが退く異例の事態。後任問題を含め大会への影響が懸念される。

 ◆竹田 恒和(たけだ・つねかず)1947年(昭22)11月1日生まれ、東京都出身の71歳。慶大卒。馬術選手として72年ミュンヘン五輪(個人42位、団体16位)と76年モントリオール五輪(個人39位、団体13位)出場。01年にJOC会長に就任し、現在10期目。12年から日本人では13人目のIOC委員を務める。父・恒徳氏は明治天皇の孫で「プリンス・タケダ」と呼ばれ、IOC委員やJOC委員長を歴任した。

 《小池都知事、竹田会長に「感謝」》東京都の小池百合子知事はJOCの竹田会長の退任表明前に報道陣の取材に応じ、「長年にわたりJOCを引っ張ってきた竹田会長には感謝を申し上げたい。功績をベースにJOCの改革を進めるくらいの流れをつくってもらいたい」と述べた。小池氏によると、竹田氏から同日朝、電話で会長退任とIOC委員辞任の意向を伝えられた。

 ▼2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会森喜朗会長 目の前に一生懸命に関わってきた東京五輪がある。直前に辞められるのは非常に残念だったろうと思う。

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