【玉ノ井親方 視点】鶴竜撃破の貴景勝、密着して重圧かけ続けたことが勝因

[ 2019年3月20日 07:45 ]

大相撲春場所10日目   〇貴景勝―鶴竜● ( 2019年3月19日    エディオンアリーナ大阪 )

鶴竜(手前)を引き落としで破り、勝ち越しを決めた貴景勝  (撮影・成瀬 徹)     
Photo By スポニチ

 貴景勝は押し相撲に徹し切ったのが、一番の勝因だね。横綱を相手に一度も引かなかったのが良かった。立ち合いから押し込んでいき、相手と突き合いながらじわじわ前に出た。鶴竜は回り込んでかわそうとしたけど、貴景勝も密着して重圧をかけ続けた。それで横綱の足が泳いでバランスを崩した。貴景勝の押しにそれだけの圧力があった証拠だよね。

 前半で2敗したけど中盤、後半とどんどん動きが良くなっている。11日目の白鵬との一番も本当に楽しみになった。白鵬は玉鷲戦で後ろ向きの体勢になりながら、身体能力の高さで逆転勝ちした。あの動きを見る限り調子は上がってきている。貴景勝はとにかく前に出続けることが大事。いなすことは考えない方がいい。横綱もそこは読んでくるはずだから。今の貴景勝なら白鵬が相手でも押し切れるはずだよ。(元大関・栃東)

続きを表示

2019年3月20日のニュース