八村が歴史的快挙に王手 大学男子バスケのMVP「ネイスミス賞」の最終候補4人に名を連ねる

[ 2019年3月20日 11:35 ]

ネイスミス賞の最終候補に残った八村(AP)
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 全米大学男子バスケットボールの年間最優秀選手に贈られる「ネイスミス賞」を運営、管轄しているアトランタ・ティップオフ・クラブは19日、同賞の第3次選考で残っていた10人から最終候補の4人(ファイナリスト)を選出。その中に今季30勝3敗の好成績を残したゴンザガ大のフォワード、八村塁(3年=2メートル3、104キロ)が入った。

 八村は今季全33試合に先発して所属のウエストコースト・カンファレンス(WCC)では3位の20・1得点をマーク。フィールドゴール(FG)の成功率は全米6位の60・9%を記録していた。

 ネイスミス賞はバスケットボールを考案し、1891年に初めてゲームを行ったカナダ出身の体育教師、ジェームズ・ネイスミス氏の名前をタイトルにしたもの。1969年の第1回受賞者はUCLAのルー・アルシンダー(のちのNBAレイカーズ、カリームアブドゥル・ジャバー)で、1984年にはノースカロライナ大のマイケル・ジョーダン(NBAブルズ)が受賞している。

 男子W杯の大会MVPも「ネイスミス賞(ネイスミス・トロフィー)」だが、大学の選手に贈られる賞の正式名称は「シチズン・ネイスミス・トロフィー」。全米大学男子バスケ界には現在6つの「MVP」が存在しており、八村は「オスカー・ロバートソン賞」の最終候補からは漏れてしまったが、4月12日に受賞者が発表される「ジョン・ウッデン(UCLAの名将)賞」の候補20人の中にも残っている。

 「ネイスミス賞」は22日から4月3日(米国時間)までファンもインターネット(naismithtrophy.com/vote)で投票が可能。初の試みとしてツイッター(@MarchMadness)でも22日から27日まで投票を受け付けることになっており、ファン投票の5%が全体の投票数に反映される。

 全米一部校に所属する約5500人の選手の中の“ナンバー1”は、NCAAトーナメント(全米大学選手権)の「ファイナル4(ミネアポリス)」の準決勝終了翌日となる4月7日に発表。ゴンザガ大からはまだ誰も受賞しておらず、八村が選出されれば大学史上初めてとなるが、大学だけでなく日本スポーツ界全般としても歴史的な快挙となりそうだ。

 現時点での最有力候補はAP、コーチ協会両ランク1位となってNCAAトーナメントを迎えるデューク大(29勝5敗)の怪物1年生、ザイオン・ウォリアムソン(2メートル1、129キロ)。パワーフォワードの同選手は今季21・6得点、8・8リバウンドをマークしただけでなく、所属のアトランティックコースト・カンファレンス(ACC)でトップとなるスティール数(1試合平均2・21)と同4位のブロックショット数(同1・85)をマークしており、ACCトーナメントでもデューク大の優勝に大きく貢献した。

 1年生で受賞したのは2007年のケビン・デュラント(テキサス大→現NBAウォリアース)と2012年のアンソニー・デービス(ケンタッキー大→現NBAペリカンズ)の2人だけ。ウィリアムソンが受賞すれば1年生としては史上3人目となる。

 最終候補にガードとしてただ1人残っているのはマーリー州立大(ケンタッキー州=27勝4敗)のジャー・モラント(2年=1メートル91、79キロ)で、所属のオハイオバレー・カンファレンスではすでにシーズンMVPに選出されている逸材。6月のNBAドラフトでも上位指名が予想されている。

 今季は24・6得点と全米1位の10・3アシストを記録。2月10日の南イリノイ大エドワーズビル戦では40得点と11アシスト、5スティールをたたき出して勝利に貢献した。卓越したパスさばきと、スリムな体からは想像できないダイナミックなダンクで注目されている運動能力に優れた高性能ポイントガード。NCAAトーナメントでは八村が所属するゴンザガ大と同じ西部地区に入っており、ファイナリスト同士による直接対決の可能性も残されている。

 AP通信6位のテネシー大(29勝5敗)のグラント・ウィリアムス(3年=2メートル1、107キロ)は、所属のサウスイースト・カンファレンス(SEC)では1位の19・0得点をマークしているフォワード。2季連続でSECのシーズンMVPにも選ばれており、最終候補4人の中でトータルの実績は頭ひとつ抜け出している。ゴンザガ大同様、テネシー大からの受賞者もまだいないため投票結果はテネシー州全域の注目を集めることになるだろう。
 

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