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こだわり旬の旅

【群馬・みなかみ&高崎】装置から手作り!流しそうめんで竹づくし体験

[ 2016年10月3日 05:30 ]

バンブーキャンプの流しそうめん装置作り。まずはハシ作りからスタート
Photo By スポニチ

 大自然に触れるグリーンツーリズムが人気を呼ぶ中、群馬県みなかみ町で行われている「バンブーキャンプ」に参加した。竹でいろいろなものを作って楽しむ珍しいミニキャンプで、今回は流しそうめんの装置作りなどを体験。帰路の同県高崎市では、地元食材ブランド「高崎そだち」の生産地や提供店を訪問。それぞれが生み出すテイストは新たなツーリズムを感じさせた。

 竹細工というと竹とんぼや水鉄砲などを思い出すが、流しそうめんの装置となると大掛かり。それを作ろうというのだから思い切りがいい。「みなかみ町では竹林が竹の子も採れず、竹やぶになっている。その竹を観光資源に生かそうと考え出したのがバンブーキャンプです」とは主催者の一般社団法人みなかみ町体験旅行。竹で作れるものなら何でもOKだが、食も楽しめるということで流しそうめんの装置をメーンに行っている。

 キャンプといっても日帰りで、場所はJR上越線水上駅からバスで約1時間の洞元湖畔。この日は子供を入れて11人が参加した。地元ボランティアの男性の指導の下、まずはハシ作り。竹やぶから切り出した竹(孟宗竹)をノコギリで約20センチの長さで輪切りにし、小型オノで縦に細く割るのだが、上部にオノの刃先を入れるだけできれいに割れていく。

 次はメーンの装置。同じ小型オノで3メートル超の竹を縦に半分に割る。割れた瞬間、「パカ~ン!」と響く乾いた音が心地良い。2つに割れた竹の中にはあぶらとり紙のような薄い皮が張り付いていて、これをはがすと同時に節の凸部をヤスリで削る。「凸部はあまり滑らかにせず少し残した方が流したそうめんが波打って見栄えがいい」とボランティア男性。あとは男性が割れた半分の竹を3本つないで完成だ。

 長さ約10メートル。「角度は8度がベスト」と男性。早速水道の蛇口にホースをつないで水を流し、そうめんを流すと、ユラユラ揺れながらそうめんが落ちてくる。それを竹ハシですくって、これまた竹を輪切りにして作った器に入れたタレにつけてすすると実にウマイ!

 そばでは同町体験旅行の関係者が郷土料理のおっきりこみ(幅広うどん)を煮たり、釜でご飯を炊いておにぎり作り。取れたてのキュウリやトマトもある。バンブークラフトも含め、まさに地産地消の極み。これぞグリーン&ヘルスツーリズムといっていいだろう。

 お腹を満たした後は試験的にイカダ作りにも挑戦。巨大な発泡スチロールに竹を組み合わせて浮かべるのだが、湖面に浮かべると不安定。「もっともっと完成度を上げて、いろいろなもの作っていきたい」と同町体験旅行。今度は真っ直ぐ進む安定したイカダ作りに挑戦してみよう。

 ▽行かれる方へ 車は関越道水上ICから約50分。バンブーキャンプは流しそうめんで1人4500円(郷土料理など付き)。問い合わせはみなかみ町体験旅行=(電)0278(62)3450。

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