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こだわり旬の旅

【群馬・中之条町】養蚕で栄えた六合赤岩地区 高野長英をかくまった家も

[ 2021年5月3日 14:57 ]

六合赤岩地区に今も残る湯本家住宅。2階左の部屋で高野長英をかくまったという
Photo By スポニチ

 旧太子駅からバスで約5分。国道292号線から左へ入ったところに、時代から隔離されたような空間があった。六合赤岩地区。幕末の頃から養蚕が栄えた地域で、同時期から昭和30年代に建てられた養蚕農家が25軒点在する町並みは、平成18年に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定された。ガイドさんの案内(1時間2000円、要予約)で散策したが、確かに重厚な造りの家屋ばかり。養蚕が行われていた2階以上は正面端部を外壁より前に張り出させた「デバリ(出梁)」になっているのが特徴。部屋の荷物を外に出して、養蚕スペースを確保するためだったという。

 中間地点にある「湯本家住宅」は江戸末期に建てられた家で、明治30年に養蚕のため3階を増築。2階には獄中から逃亡した幕末の蘭学者・高野長英をかくまったとされる「長英の間」が残っており、歴史好きにも興味深い。(電)0279(95)3008。

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