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こだわり旬の旅

【北海道】身を挺して暴走列車を…三浦綾子さん名作「塩狩峠」を訪ねる

[ 2019年7月6日 15:58 ]

小説「塩狩峠」の舞台となった塩狩峠。そばには主人公・長野政雄氏の碑もある
Photo By スポニチ

 比布駅から2つ目の塩狩駅は、旭川に住んでいた作家・三浦綾子さんの代表作として知られる小説「塩狩峠」の舞台、塩狩峠に位置する駅。小説では、1909年(明42)に発生した鉄道事故の実話を元に、制御が効かなくなり峠を下り始めた列車を身を挺して止め、殉職したとされる鉄道員、長野政雄氏を主人公として描いている。実際に同駅で降り、近くに建てられた長野氏の顕彰碑まで行き線路を見下ろすと、札幌に向かう線路はかなりの下り坂。小説の中の緊迫感がひしひしと伝わってくる。

 また同駅から徒歩2分の高台には、雑貨店を営んでいた三浦さんの旧宅を移動、復元した記念文学館(入館料200円)も。館内には全著書が展示された三浦さんの歩みの部屋やベストセラー「氷点」執筆の部屋などがあり、後者では三浦さんが行っていた口述筆記の体験もでき、ありし日の三浦さんがしのばれる。(電)0165(32)4088。

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