こだわり旬の旅

【北海道】トロッコを自分で運転、カヌーで風を切る!美深町でそう快夏体験

[ 2019年7月6日 16:00 ]

鉄橋を走るトロッコ。風になったような気分でそう快だ
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 JR各線の存廃問題がかまびすしい北海道だが、中央を北に向かう宗谷線に乗って日本の最北端、宗谷岬に向かった。旭川駅(旭川市)から稚内駅(稚内市)まで約260キロ。途中、トロッコやカヌーを楽しんだり、人気小説の舞台、CMで話題を呼んだ駅を見学するなど沿線の観光を満喫。夏には観光列車も運行する予定で、先細り感はどこにも見られなかった。

 日本のてっぺん、道北エリアを背骨のように走る宗谷線。7~9月の週末には観光列車「風っこ そうや」が運転されるが、その中間点、美深(びふか)駅がある美深町に、そう快さでは負けない乗り物があった。

 まずは同駅からデマンドバス(要予約)で30分のNPO法人「トロッコ王国美深」のトロッコ。1985年(昭60)に廃止された“日本一の赤字ローカル線”美幸線(美深―仁宇布=にうぷ=間21・2キロ)を利用したもので、本物のレールの上を運転して走ることができるのだ。

 9人乗りに6人で乗ってみたが、屋根のない鉄枠だけの簡易な構造で、運転手は普通運転免許証が必要というのはご愛敬。ハンドルもなく、操作は足元のアクセルとブレーキだけで行うが、アクセルを踏めばグ~ンと加速。「最高時速は20キロ程度だが体感は80キロ」(同王国の岩崎泰好さん)というスピードはカイカ~ンで、白樺や緑の木々のトンネル、鉄橋などを軽快に走り抜けていく。ガタンゴトンという音もリアルだ。

 一端停止の踏切やカーブもあり、ブレーキを踏んで止まったり減速するなどして往復10キロを約40分。「今年で21年目だが、ここに美幸線があったことを多くの人に知ってほしい」(岩崎さん)という言葉に、声を大にエールを送りたくなった。

 そんな熱い気持ちをさわやかにしてくれたのがカヌー。美深駅からタクシーで5分の恵深(けいしん)橋たもとから天塩川(てしおがわ)を北に向かってカヌーで下るのだが、この川、半端ない。本流の長さ国内第4位で、流域は手つかずの豊かな自然も多く、天然記念物のオジロワシ、オオヒシクイなどの渡り鳥が飛来。「幻の魚」といわれるイトウも生息しているというのだ。

 オールを手に乗り込んだカヌーは2艘を棒でつないだ双胴船。6人乗っても安定感は抜群だ。片方の最後尾に乗った指導役の高橋里志さんの合図でスタート。右旋回する際は左側の人、左旋回する際は右側の人、直進する際は両側の人がオールを漕いで進んでいく。

 季節柄、オジロワシなどを見ることはできなかったが、川幅が広く流れも緩やかでまるで大河を航行している気分。5キロを約1時間半。トロッコが活動的なら、カヌーはその先に別世界があるような、幻想的な旅だった。

 ▽行かれる方へ 車は旭川から国道40号線、道道49号線を利用。トロッコ王国入国料1800円。カヌーは1人5000円。問い合わせはトロッコ王国美深=(電)01656(2)1065、コスモスカヌー企画=(電)同(2)2608、美深町観光協会=(電)同(9)2470。

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