夏のオニカサゴ退治 タコベイト、マシュマロボール、夜光玉をお供に 千葉県大原沖

[ 2020年8月12日 07:10 ]

高橋さんはオニカサゴと沖メバルの一荷
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 【博覧釣記】オニカサゴ!鬼といえば桃太郎の鬼退治を連想するが、その名の通りインパクトのあるゴジラ顔。沖釣りでは冬の人気ターゲットだが、夏こそ海が穏やかで良型が狙えるチャンス。さあ、常夏の千葉県大原沖へ鬼退治に出発だ。 (国友 博文)

 独特の強い引きにはドキドキするほどの快感を覚えて、食すればとろけるうまさに通いつめるファンも多い。

 幸盛丸・鈴木光雄船長=写真=は、好調が続く勝浦沖を目指す。片天ビンに200号のオモリを付けて、仕掛けはハリス8号の2本バリと至ってシンプル。水深120メートルからスタート。

 竿先に集中してオモリの着底を確認することが基本。オモリが海底をトントンする位置をキープして数秒に1回、竿を頭上まで上げて餌をアピールさせる。そしてゆっくり仕掛けを落とし込むと「クンクン!」と開始早々に当たりだ。一呼吸待って合わせると気持ちよく竿が曲がる。ファーストヒットは常連、ユメカサゴ。魚の反応を確認すると、オニカサゴにはさまざまなこだわりを持っている川越市の高橋一雄さん(57=会社員)の竿が曲がる。強烈な引きの正体は、堂々1・5キロ級の本命が顔を出す。

 「あの手この手で食わせるのが楽しいですね。何といってもおいしいです」と過去に2・4キロが最大という。

 オニカサゴの目は上を見ているため、落ちてくる餌に反応する。餌をアピールして誘うことが大切である。猛毒針には要注意で、フィッシングプライヤーがあると便利。高橋さんにアナゴの餌を分けてもらい、トイレで用を足していると「船長が合わせましたよ」と高橋さん。自席では船長がやりとりの真っ最中。急いでズボンを上げて船長と竿をバトンタッチ。時折、しびれるほどの強い引きを見せると本命の予感。海面が赤く輝くと期待通りの良型が高橋さんのタモに収まりズボンのファスナーを上げてガッツポーズ!

 船長も操縦席から顔を出しにっこりだ。

 活性が上がると名人のゲームロッドが再び凄い曲がりを見せる。本命なら間違いなく大物だ!「サメかな」と船長。そして独特な強い引き込みを見せると「うん、オニカサゴだね」と確信。重量感たっぷりで強い引きの正体は、本命とジャンボメバルの一荷だ。餌取りが少ないことを確認して、タコベイトにマシュマロボール、夜光玉でギラギラにアピールして食わせた狙い通りの結果。その後、高橋さんが3匹目を釣り上げて鬼退治無事終了!

 夏のおススメ、オニカサゴ入門に急ごう。

 ▼鈴木船長のワンポイントアドバイス
 正確で小まめなタナ取りが釣果を左右する。常に魚の頭の上に餌があるイメージが大切。当たりがない時も定期的に仕掛けを回収して餌の有無や仕掛けのトラブルを確認すること。船ではサバ餌が配られるが、アナゴ、イイダコ、イカ、カツオのハラスなど餌のアレンジも楽しみの一つ。魚は餌の匂いや光に興味を持つようだ。

 ▼高橋さんのオススメレシピ コラーゲンたっぷりで女性にも大人気。冬は鍋が定番だが、夏は冷しゃぶしゃぶがお薦め。捨てるところがないため、骨や頭は塩煮で素材の味が楽しめる。胃袋と肝はサッと湯引きしてポン酢で食べればビールが止まらないうまさ。胸ビレ、尾ビレ、腹ビレも大切な材料。一升瓶に貼って自然に剥がれたら、軽くあぶって高級ヒレ酒を楽しもう。釣り人の特権である。

 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、大原・幸盛丸=(電)0470(62)2267。集合時間午前4時。乗合料金1万2000円(サバ餌、氷付き)。

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