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このゆびと~まれ

【第90回】野外オンライン授業にチャレンジ(授業編その1)

[ 2021年11月15日 05:00 ]

子どもたちの模造紙の作品
Photo By スポニチ

 みなさん、こんにちは。深日小の岡田です。

 深日小の3年生が取り組んだ大学生との野外オンライン授業について紹介します。

 まずは準備した物から。

 (1)タブレットパソコン1台(みんなで映るから1台にしました)。

 (2)通信用のモバイルルーター1台(屋外での使用には不可欠。正確にはもしもの時用に、予備のタブレットパソコンとモバイルルーター各1台を準備)

 (3)スピーカー1台(集音機能付き)

 (4)マイク1本(拡声機能付き)。

 主役の子どもたち11人が発表しやすいように長机や椅子もいくつか用意しました。

 当日、私と情報教育担当の先生はかなり緊張していました。というのも、これまでも何度もオンライン授業に取り組んできたのですが、それはあくまで校内にある「パソコン教室」だったからです。

 そう!間違いなく「つながる」環境の保証がありました。
 しかし、今回は何度も試したとはいえ、「もし繋がらなかったら・・・」という不安が常にありました。

 子どもたちと「屋外」でのオンライン授業と言うことで、タブレットパソコンを校庭に持ち出し、何度も練習をしてきました。

 昨年度は6年生が大学生とオンラインで交流を重ねてきましたが、やはり3年生ということで、しっかりと練習を重ねておかないといけません。

 子どもたちの「金沢星稜大学のみなさーん、こーんにーちはー」で始まるオンライン授業。今回のミッションは2つです。

 ひとつは、子ども自身がタッチングプールで捕まえた魚を大学生に紹介すること。

 もうひとつは、漁師さんの古い言い伝えをクイズにして、大学生に出題します。

 このテーマを選んだ理由は、深日の人やものなどに目を向けることで、地域の魅力を再発見できることを知ってほしかったからです。

 子どもたちだけでなく、子どもたちの様子を見て、関わった全ての人たちが何か感じ取ってほしいと思っています。

 子どもたちの台本のセリフにもこうあります。

 「深日小147年の長い歴史で初めてのオンライン中継授業です。楽しみにしておいて下さい」

 今回はここまで。このゆびと~まれ。

                 (岡田 良平)(次回掲載は22日)

 【深日(ふけ)】大阪府の最南端、泉南郡岬町にある深日は四国や淡路島への交通の要衝として繁栄した。地区人口は1971年の8059人から、2019年には3766人に減少。深日小学校の児童数も1978年は875人いたが、2019年には74人にまで減少した。大阪市内から電車で約1時間の場所にも、少子高齢化の波が押し寄せている。

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