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このゆびと~まれ

【第59回】雨ニモ負ケズ 風ニモ負ケズ

[ 2021年4月12日 05:00 ]

消防団の皆さんから聞き取り学習
Photo By スポニチ

 みなさん、こんにちは。深日小の岡田です。

 小学校では3年生と4年生で消防、防災の学習があります。今回は深日地区の消防団のみなさんをお招きして3、4年生合同で聞き取り学習をしました。

 ところで、みなさんは消防団の現状についてご存知ですか。

 実は現在、全国的に消防団の担い手が減少し、深刻な問題になっているんです。

 しかし、岬町の消防団はと言いますと、しっかり後継者が育っているそうなんです!!!

 日々の訓練や活動に積極的に取り組み、表彰も受けている団体なんですよ。

 消防団のみなさんとの交流は2年前から続いています。今年はコロナウイルスの感染拡大防止の影響で、3月までずれ込んでしまったのですが、どうしても子どもたちに体験させたかった学習の一つです。

 なぜなら、消防団のみなさんは他に職業を持っている方々が、有志でまちの平和と安全のために活動されているからです。

 そういった人たちの思いを直接、子どもたちに伝えていくことが地域の学校としての使命だと思います。そうした私たちの思いを真剣に受け止めてくれるのも深日地区の消防団のみなさんのすごいところです。

 当日は、大雨だったのですが、8人の団員さん参加してくださり、子どもたちにわかりやすく説明を行ってくれました。

 さらに、子どもたちのために複数の消防車を準備してくださり、放水体験もさせてくれました。

 子どもたちは雨に濡れない場所で体験できたのですが、団員のみなさんは大雨の中、必死で準備をしてくれました。

 「この雨の中、放水体験してくださるんですか?」と聞いたところ、「そんなん話だけやったら、愛想ないやろ」。ニヤッと笑って指示を出す団長さん。かっこいい!!!

 子どもたちにも熱い思いがしっかりと伝わったようで、学習した感想を聞いている団員のみなさんが、すごくいい顔をしていたのが印象的でした。

 今回はこのあたりで。このゆびと~まれ。
                 (岡田 良平)(次回掲載は19日)

 【深日(ふけ)】大阪府の最南端、泉南郡岬町にある深日は四国や淡路島への交通の要衝として繁栄した。地区人口は1971年の8059人から、2019年には3766人に減少。深日小学校の児童数も1978年は875人いたが、2019年には74人にまで減少した。大阪市内から電車で約1時間の場所にも、少子高齢化の波が押し寄せている。

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