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このゆびと~まれ

【第65回】地図記号を覚えよう!

[ 2021年5月24日 05:00 ]

出発前にお見送りに来てくれた小林校長先生です。ノリノリです。そう学校はこのマークだよね
Photo By スポニチ

 みなさん、こんにちは。深日小の岡田です。

 4月から新たな生活を始めた方も多いと思いますが、子どもたちも新年度とともに新しいカリキュラムが始まりました。

 意外かも知れませんが、小学校では3年生が「新たなスタート」となる学年のひとつなんです。

 なぜなら、社会科、理科、総合的な学習の時間、外国語活動と4教科が新しく始まるからです。

 初めて学ぶ教科との出会いは楽しく、ワクワクするものであってほしいと心がけ指導しています。

 3年生の社会科では、東西南北の方位を通じて、自分たちの住むまちの様子について学習を始めていきます。

 そこで登場するのが「地図記号」です。

 がんばって覚えた方もおられるのではないでしょうか。

 スマートホンやカーナビゲーションが当たり前のようになってしまい、地図帳を広げて、行き先や町の様子を調べることは、とても少なくなったと思います。

 子どもたちには施設のイメージや、地図記号をしっかり記憶に残してほしいと思い、みんなで、まちを探索しながら学習することにしました。

 題して「地図記号で巡る深日ツアー」です。

 みんなで歩いていると、田んぼの前を通れば、「あっ!田植えと稲刈りしたとこや!」

 果樹園の場所では、「ここは河野さんの梅やで。梅採ったなあ」と、これまでの経験がここで生かされました。

 本当にうれしい!

 そして漁港に行けば、ちょうど漁から帰ってきた友だちのおじいちゃんに会って、とれたてのイカを見せてもらいました。

 さらに交番と郵便局の前では、地図記号を持っていただき写真を撮らせてもらいました。

 「あんなたくさんの生きたイカ見たの初めてやった!」

 「先生、ぼく、将来は警察官になりたいねん」

 「郵便局のひと、めっちゃやさしいなあ」

 地図記号の学習を通して、地域の優しさと豊かさに触れることができました。

 そして、目標だった施設のイメージと地図記号が結びついた学習でもありました。

 今回はここまで。このゆびと~まれ。

                (岡田 良平)(次回掲載は31日)

 【深日(ふけ)】大阪府の最南端、泉南郡岬町にある深日は四国や淡路島への交通の要衝として繁栄した。地区人口は1971年の8059人から、2019年には3766人に減少。深日小学校の児童数も1978年は875人いたが、2019年には74人にまで減少した。大阪市内から電車で約1時間の場所にも、少子高齢化の波が押し寄せている。

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