【第４５回】心はどこまでも強くなれる

普段の授業で練習している楽器を選んで演奏しました
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　最近の深日（ふけ）小学校では、2人組音楽ユニット・tricolore（トリコロール）さんを招き、特別授業をしていただいています。

　今回は、2年生と3年生の授業の様子を報告します。
　本年度、深日小学校の2年生は、打楽器の演奏を軸に学習を進めています。そこで、トリコロールさんには、打楽器演奏をお願いしました。

　曲は人間密着ドキュメンタリーのテレビ番組「情熱大陸」のテーマ曲です。

　子どもたちがそれぞれ好きな楽器を持つと…、なんと練習時間もそこそこに「一度合わせてみようか～！」と、突然のセッションが始まりました。

　最初の合奏なので、どれくらいできるんだろう…と、ハラハラと身構えていましたが…びっくり。子どもたちは、いきなりの音合わせにもかかわらず、トリコロールさんの演奏に合わせて、とってもリズムよく奏でていました。

　回数を重ねるごとに、どんどん良くなっていきました。この日、初めて演奏曲「情熱大陸」を聴いた子もいるというのに、堂々と合奏する姿には本当に感心しました。それに、子どもたちの能力を最大に引き出し、グイグイと引っ張るプロの実力は本当にすごいです。

　3年生は歌がとても上手です。本当にいい声をもっている子どもたちなので、合唱をメインに授業をしてもらいました。

　選んだのは今大ヒットしているアニメ「鬼滅の刃」のオープニングテーマ「紅蓮華（ぐれんげ）」です。子どもたちも大好きな曲です。

　ちょっと照れてしまった子もいましたが、ピアノとサックスの生演奏に合わせて歌えるなんて、なんとぜいたくな経験！　とても楽しそうに歌っていました。

　子どもたちも合唱後には「あれも歌ってみたい、これも歌ってみたい、あの曲を演奏してほしい！」と大興奮でした。

　自然も音楽も、本物に触れることは、本当に大切です。そして、初めて会う人とでも心を通わせて一緒に合奏、合唱することができるなんて、やっぱり音楽って素晴らしい！と、改めて感じることができました。

　トリコロールさんの特別授業は、まだまだ続きます。続きはこれからのお楽しみです。
　　　　　　　　　　このゆびと～まれ！
　　　　　　　　　　　（2年担任・中学年音楽担当　松下　真莉）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（次回掲載は１１日）

　【深日（ふけ）】大阪府の最南端、泉南郡岬町にある深日は四国や淡路島への交通の要衝として繁栄した。地区人口は1971年の8059人から、2019年には3766人に減少。深日小学校の児童数も1978年は875人いたが、2019年には74人にまで減少した。大阪市内から電車で約1時間の場所にも、少子高齢化の波が押し寄せている。