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このゆびと~まれ

【第69回】梅は夢であり、楽しみ

[ 2021年6月21日 05:00 ]

河野さんと一緒に梅採り♪
Photo By スポニチ

 みなさん、こんにちは。深日小5年生担任の谷内彩佳です。

今年は5年生が中心になって梅プロジェクトを盛り上げていくことになりました。

 今回は青梅の収穫後におこなった、河野さんご夫婦へのインタビューについて紹介したいと思います。

 ご夫婦は子どもたちの質問に、とてもていねいに答えてくれました。

 河野さんは何年間、梅を育ててきましたか?

 「40年です」

 答えに子どもたちはびっくり。思わず、すごいなあ~とつぶやく児童もいました。

 どうして梅を育てようと思ったのですか?

 「梅は鳥も取らないし、体にいいから」だそうです。

 「昔は、この梅林のところが田んぼで、お米を作っていたこともあったんやけど、今ではお花も実も楽しめる梅を作っているのよ」

 奥さんも昔を思い出しながら嬉しそうに話してくれました。

 梅のどんなところが体にいいんですか?

 梅シロップのいいところはどんなところですか?

 「梅はアルカリ性で血流をよくするし、アルカリ性は疲れを吹き飛ばすから体にいいんよ」

 子どもたちが作る梅シロップは店頭で販売されているものとは違い、保存料などはまったく入れません。梅は無農薬のものを使うので、安心して飲めることも教えていただきました。

 ますます梅シロップづくりが楽しみになった瞬間でした。

 最後に、河野さんにとって梅とは何ですか?

 「梅は夢であり、楽しみ」

 河野さん夫婦にとって安心して作れるのがこの梅なんだそうです。

 今回の梅採りのために、ご夫婦で事前に草刈りをしたり、肥料を入れたりと、下準備をたくさんしていただきました。

 子どもたちも私も、改めて、ここまで大切に育ててきた梅を収穫させてもらえて本当にありがたいなと感激しました。

 そして、河野さん夫婦の梅に対する思い、本当に素敵で、かっこいいなと思いました。

 そんなお二人の思いを聞いて、5年生は一生懸命梅シロップづくりを行いました。

 その後の様子はまた次回に。

 このゆびと~まれ。

                (谷内 彩佳)(次回掲載は28日)

 【深日(ふけ)】大阪府の最南端、泉南郡岬町にある深日は四国や淡路島への交通の要衝として繁栄した。地区人口は1971年の8059人から、2019年には3766人に減少。深日小学校の児童数も1978年は875人いたが、2019年には74人にまで減少した。大阪市内から電車で約1時間の場所にも、少子高齢化の波が押し寄せている。

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