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このゆびと~まれ

【第47回】段ボールやぐら完成、そして発表会!

[ 2021年1月18日 05:00 ]

段ボールカッターで切るのも慣れてきました
Photo By スポニチ

 子どもたちと「段ボールやぐら」を作ることになり、おっちゃんたちからいただいた深日のやぐらの見取り図を元に段ボールやぐらの設計図を作ってみました。

 子どもたちに設計図の見方や作り方を説明し、「さあ、どうなるかなあ?」と心配しながらで様子を見ていました。

 すると、子どもたちはグループごとに部品作りをはじめ、「ここはこうじゃない?」、「こうした方がええって!」、「〇〇ちゃん、こっち切っといて。私はこっち手伝うわ」などなど、自分たちで声をかけ合ってお互いで協力し合いながら作り始めました。

 実際に見に行った時に、自分たちで撮った写真や、おっちゃんが持ってきてくれたやぐらの模型と見比べながら取り組んでいました。

 もう、その熱気たるや本当のやぐら祭りのように見えます。真剣にえんぴつで記した線を段ボールカッターで切っている子。友達と図面を見ながら考えている子。汗びっしょりになって段ボールを折り曲げている子。笑っている子。鼻歌を歌いながらやっている子。

 どの子たちにも泉州の“祭り魂”があるんだなあと感じることがたくさんありました。

 社会科担当の岡田先生も「模造紙のまとめもすごくいいけど、この段ボールのやぐらづくりには負けるかもなあ」とかなり焦っていました。

 みんなで協力して作った模造紙と段ボールやぐらは、参観日で発表しました。

 また、お世話になった深日(ふけ)やぐら保存会のみなさんにもお声をかけさせていただいたところ、予想以上に多くのおっちゃんたちが来校してくださいました。

 保存会のみなさんにもとても喜んでいただきました。
 コロナ禍で今年度のやぐら祭りは中止になってしまいましたが、4年生のみんなは「やぐら祭りにぜひ参加したい!」と、言っている声が多くありました。

 学習を通して、地域の人とつながり、地域を見つめ直し、ふるさとの魅力を再発見する機会になりました。

 2021年の深日やぐら祭りには、きっと5年生なった子どもたちがたくさん参加しているはずです。今回はこのあたりで。このゆびと~まれ。

    (4年生担任・図工担当 根来 理佐子)(次回掲載は25日)

 【深日(ふけ)】大阪府の最南端、泉南郡岬町にある深日は四国や淡路島への交通の要衝として繁栄した。地区人口は1971年の8059人から、2019年には3766人に減少。深日小学校の児童数も1978年は875人いたが、2019年には74人にまで減少した。大阪市内から電車で約1時間の場所にも、少子高齢化の波が押し寄せている。

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