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このゆびと~まれ

【第102回】古墳もある岬町

[ 2022年2月7日 05:00 ]

大王の登場!
Photo By スポニチ

 みなさん、こんにちは。深日小の足立です。劇の後半は、【西陵古墳編】です。

 子どもたちは以前、岬町生涯学習課の小川正純課長が隊長となり、古墳探検に連れて行ってもらいました。

 社会科担当の岡田良平先生が引率してくれたのですが、探検から帰ってきた時の子どもたちは、宝物を発見したかのごとく大興奮で、私にいろいろな話を聞かせてくれました。

 探検以降も、岡田先生が古墳や石室、石棺の模型作りを子どもたちと進めてくれ、日本の歴史について子どもたちの興味、関心が深まっていきました。

 図書室にある資料から、西陵古墳に眠っているのは『紀小弓宿称』であることはわかりました。

 しかし読み仮名がついておらず、子どもも私も読めません…。

 劇中で、どうしてもこの人を紹介したい!だから読み方を知りたい!そして、その大王である『紀小弓宿称』役を「小川隊長にしてもらいたい!」となったのでした。

 岡田先生の授業で、もう一度小川隊長が教室に来てくれました。

 そこで、みんなで大王役をお願いしたところ、快く引き受けてくれました。そして『紀小弓宿弥』の読み方は「きのおゆみのすくね」だと教えていただきました。

 発表会当日、子どもたちが作った大王の服や段ボールの勾玉(まがたま)や王冠をつけた小川隊長が舞台に立ち、古墳の説明や埋葬品の紹介も劇中でしてもらうことができました。

 子どもたちは、小川隊長と舞台に立てたこと。自分たちが調べたことや作った物をみんなに伝えることができたことで達成感に満ちあふれていました。

 「1500年前から岬町に人が住んでいて、その人たちが働いて古墳を作ったんやなぁ」

 「どんな暮らしをしてたんやろ?」

 子どもたちの素直な感想や知りたい気持ちが劇になりました。

 『深日焼』も『西陵古墳』も岬町の宝物ですが、自分たちの好奇心こそが宝物!」が伝わってくれていたらいいな、と思います。今回はここまで。このゆびと~まれ。

                  (足立 しのぶ)(次回掲載は14日) 

【深日(ふけ)】大阪府の最南端、泉南郡岬町にある深日は四国や淡路島への交通の要衝として繁栄した。地区人口は1971年の8059人から、2019年には3766人に減少。深日小学校の児童数も1978年は875人いたが、2019年には74人にまで減少した。大阪市内から電車で約1時間の場所にも、少子高齢化の波が押し寄せている。

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