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このゆびと~まれ

【第36回】 地域の祭りをテーマに新プロジェクト始動!!!

[ 2020年11月2日 05:00 ]

やぐら(地車)を保管しているやぐら屋
Photo By スポニチ

 今年度から全国の小学校で新しい学習指導要領がスタートしました。

 それにともなって、4年生の社会科では『地域で受けつがれてきた祭りや年中行事』について学習することにしました。

 大阪南部は全国的に有名な岸和田市のだんじり祭りがあるように、どの町でも祭りが盛んで、深日(ふけ)には、やぐらと呼ばれる山車(だし)があります。だんじりが4輪なのに対しやぐらは2輪です。

 毎年、家族や親戚が集まって盛大に催されています。そんな深日のやぐら祭りも、新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止となりました。

 そうした中で、深日やぐら保存会の方々が、子どもたちの学習に快くご協力していただけることになりました。

 そこで学習前に、やぐら祭りについてアンケート調査をしたところ、多くの子どもたちが、祭りのことをよく知らないことがわかりました。

 これまで、こうした地域の伝統行事などは、子ども会などを中心に地域で担っていました。しかし、人口減少、少子高齢化、社会の変容などから、長く受けつがれてきた祭りの由来やしきたりなどが、次の世代に十分に継承されていないという事実が見つかりました。

 こうした課題に対しても、改めて学校と地域が協力して効果的に学習する機会が持てることはとても良いことだと思います。
 そこで9月28日(月)、さっそく4年生全員(12人)で、やぐらを保管しているやぐら屋へ行きました。

 平日にもかかわらず、保存会メンバー4人の方に立ち会っていただき、話をうかがうことができました。
 これから学習を深めていくやぐらを見学して、子どもたちも興奮気味でした。

 これから地域の祭りや伝統行事などから、自分たちの住む町を、もっと知りたいと思います。今後の活動内容は随時報告していきますね。

 それでは、今回はこのあたりで。このゆびと~まれ。

        (岡田 良平)(次回掲載は9日)

 【深日(ふけ)】大阪府の最南端、泉南郡岬町にある深日は四国や淡路島への交通の要衝として繁栄した。地区人口は1971年の8059人から、2019年には3766人に減少。深日小学校の児童数も1978年は875人いたが、2019年には74人にまで減少した。大阪市内から電車で約1時間の場所にも、少子高齢化の波が押し寄せている。

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