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このゆびと~まれ

【第67回】梅シロップづくりと外回り

[ 2021年6月7日 05:00 ]

青いですねえ。青い!!!
Photo By スポニチ

  みなさん、こんにちは。深日小の長根です。

 深日小名物になっている梅シロップづくりと梅干しづくりですが、今年も河野さんのご協力を得て行うことができました。

 特に、今年は梅シロップ用の梅と、梅干し用の梅の収穫時期をずらすことで、同じ梅でも用途によって、素材の味をより活かせることを体験してもらことにしました。

 梅シロップづくりは5年生が代表して作りました。コロナウイルス感染症対策をしっかり行い、まず収穫した梅を選別します。そして水洗いし、ざるで水切りし干します。

 梅が乾いたら8キロ用の大ビンに梅4キロ、グラニュー糖4キロと1対1の割合で詰めます。何度も重さを計りながらみんなで協力して作ります。

 5年生が作業していると、1年生がその様子を見学に来てくれました。

 5年生たちは1年生に「梅を洗うけど、いっしょに洗う?」と声をかけてくれ、1年生も手伝いをすることができました。

 やっぱり見ているだけではおもしろくないですからね。こうして梅シロップが5つの大ビンに収まりました。

 あとは梅のエキスと溶け合うのを観察するだけです。その様子はまたのお楽しみに。

 こうした地元地域にある様々な資源(自然・文化・産業・ひと)を、学習と学校運営に取り込むためには、あいさつや打合せが欠かせません。いわゆる「外回り」です。

 この外回り中にとてもうれしい光景に出くわしました。道の駅に行った際、ある3世代の家族が深日小のやぐら祭りの新聞を熱心に見てくれていました。

 うれしくなって、声をかけさせていただきました。深日の出身の方だそうで、道の駅に立ち寄ったら子どもたちが作ったやぐら祭りの掲示物があり、懐かしくなって娘さんとお孫さんに説明をしてくれていたそうです。

 小さな出来事ですが、子どもたちの活躍を通して、学校や地域の魅力の発信につながっていると感じました。このゆびと~まれ。

               (長根 わかば)(次回掲載は14日)

 【深日(ふけ)】大阪府の最南端、泉南郡岬町にある深日は四国や淡路島への交通の要衝として繁栄した。地区人口は1971年の8059人から、2019年には3766人に減少。深日小学校の児童数も1978年は875人いたが、2019年には74人にまで減少した。大阪市内から電車で約1時間の場所にも、少子高齢化の波が押し寄せている。

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