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このゆびと~まれ

【第48回】このゆびと~まった!!!!

[ 2021年1月25日 05:00 ]

金沢星稜大の芥川元喜准教授
Photo By スポニチ

 旧友との〝再会〟ってすごくうれしいですよね。
私が横浜の小学校で教員をしていた頃の同僚が大学の先生になっています。現在は金沢星稜大で教員養成課程の「子ども学科」で准教授をしている芥川元喜先生です。

 私が大阪に転勤して以降、会う機会がほとんどなかったのですが、「このゆびと~まれ」の活動を知人から聞いたらしく、連絡をいただきました。

 「記事読んだよ!!!! 小さな町の学校が大手の新聞社の後援をもらって、毎週記事を配信していることってすごい驚きだよ。そして、子どもたちの学校での学びを地域といっしょになって取り組んでいる学校は全国にたくさんあるけど、全学年が毎年のようにいろいろな学びにチャレンジしているなんて。しかも、独自に教科担任制に取り組んでいるんでしょう? すごくおもしろいよ!」

 大学の教え子の中には北陸地方の小さな町や港町に赴任する学生もいるそうで、地域と学校が連携した取り組みに関心があるとのことでした。

 これから教職に就く学生のためにぜひ参考にさせてほしいとの申し出があり、一緒に何かできないかを検討していこうということになりました。

 しかし、コロナウイルス感染拡大防止のため大阪への往来が制限されており、岬町に来て、町の様子を見て話を聞きたいと言ってくれましたが、そうもいきません。

 そこで、深日(ふけ)小の情報教育担当の奥先生が芥川先生と相談して、パソコンを使ったリモート会議をすることになりました。

 その結果、リモートを使って金沢星稜大の学生と深日小の子どもたちを出会わせてみようという企画が持ち上がりました。

 これまで和歌山大の学生たちと交流をしてきましたが、今度は遠く離れた石川県の大学との交流です。深日小の先生と子どもたちが、またまた新しいことにチャレンジします。

 今後どうなるのか、私も期待しています。
 今回はこのあたりで。このゆびと~まれ。
            (長根 わかば)(次回掲載は2月1日)

 【深日(ふけ)】大阪府の最南端、泉南郡岬町にある深日は四国や淡路島への交通の要衝として繁栄した。地区人口は1971年の8059人から、2019年には3766人に減少。深日小学校の児童数も1978年は875人いたが、2019年には74人にまで減少した。大阪市内から電車で約1時間の場所にも、少子高齢化の波が押し寄せている。

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