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このゆびと~まれ

【第75回】らっしゃい!!!

[ 2021年8月2日 05:00 ]

この漬物の写真だけでどういうお店か伝わるのではないでしょうか・・・
Photo By スポニチ

 みなさん、こんにちは。深日小の長根です。

 3年生の社会科では、スーパーマーケットなどを事例に、お店で働く人について学習します。

 そういえば自分もスーパーマーケットに社会見学に行ったなあ、いやいや、小学生が社会見学している姿を見かけたなあという人もおられるのではないでしょうか。

 そんな学習ですが、今回は岬町の深日地区にある『まるみストアー』を紹介します。

 毎年のように、2年生が校区たんけんをする際に立ち寄らせていただいているのですが、社会見学としてお店のことを調べさせていただくのは初めてなんです。

 岬町で50年以上も地元の皆さんから愛されている地域密着のスーパーマーケットなんです。

 教科書に掲載されているような大規模な小売店とは違う良さや工夫がきっと見つかるはず!

 そんな思いから『まるみストアー』に社会見学を依頼し、快諾していただきました。

 何がうれしかったかというと、従業員の皆さん全員が、店の前に立って、子どもたちを迎えてくださったんです。

 感染症対策も含め、ていねいに準備してくださっていました。

 店長さんも、従業員のみなさんも、気になる商品があればすぐに見せてくださり、子どもたちのインタビューにも、ていねいにひとつひとつ笑顔で答えていただきました。

 私も長年、教壇に立ってきましたが、こんな素敵なスーパーマーケットの見学は見たことがありません。

 これが地元の人に愛され、50年以上の歴史を持つ秘訣なんだろうなあと感心しました。

 そんなアットホームな雰囲気が伝わるのでしょうね。子どもたちも到着早々に、「せんせー、お腹空いてきたよう」、「ここで給食食べたらいいやん」といきなり言い出したことに納得。

 お昼前になり、その日に仕入れたカツオのたたきを作るところ、お肉を切るところも見せていただくと子どもたちの空腹も最高潮に。

 「せんせー、今日絶対にカツオのたたき買いに行こうってママに言うわ」、「私もー」。

 子どもたちの学習はどう深まるのでしょうか。

 次回のお楽しみに。このゆびと~まれ。

                (長根 わかば)(次回掲載は9日)

 【深日(ふけ)】大阪府の最南端、泉南郡岬町にある深日は四国や淡路島への交通の要衝として繁栄した。地区人口は1971年の8059人から、2019年には3766人に減少。深日小学校の児童数も1978年は875人いたが、2019年には74人にまで減少した。大阪市内から電車で約1時間の場所にも、少子高齢化の波が押し寄せている。

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