G1周年記念競走展望

【桐生G1赤城雷神杯】慶應スポーツ記者がボートレース満喫

[ 2015年9月15日 05:30 ]

ボートレース初体験の慶應スポーツ5記者、ボートレース桐生にいざ出陣!
Photo By スポニチ

 大一番の舞台は群馬県みどり市にあるボートレース桐生。迫力満点のナイターレースや、快適な新空間が大きな魅力だ。本紙は学生新聞「慶應スポーツ」とコラボし、記者5人を現地へ派遣。平成生まれの若者たちが初体験したボートレースの模様をリポートする。また、学生記者による体験記は11月発行の「慶應スポーツ」にも掲載予定。

 ~徹底したサービスに感動~
 ボートレース桐生の玄関口、東武線の新桐生駅に降り立った「慶應スポーツ」の5記者は期待に胸をふくらませていた。

 取材にあたる木下彰(しょう)さん(21、3年)、山田万里子さん(21、3年)、岩井邦夫さん(21、3年)、吉田遼平さん(22、2年)、下川薫(かおる)さん(22、1年)は全員がボートレース初体験。ボートレース桐生はアクセスにも心配りがあり、レース開催時には新桐生駅から無料の往路タクシーが運行されている。5記者は2台に分乗し、約5分でボートレース場に到着。「(無料は)とてもいいですね!」と、期待の新人・下川さんは笑みを浮かべた。

 2M側にある外向発売所「ドラショップ」のエントランスで記念撮影すると、さっそく場内に突撃。展示されているモーターボートに目を輝かせ、初心者向けのボートレース講義に耳を傾けた。

 レースは6艇で争われること、ボートレース桐生が全国24場の中で最北にあること、97年に他場に先駆けてナイター開催を始めたことなどを知り、熱心にメモ。取材当日は一般戦が開催されていたため、レース開始前からにぎわう1M側の南ウイング1階へと歩を進めた。

 無料のドリンクサービスコーナーでのどを潤すと、清潔で安全、安心な場内に感激した様子。特に、スタッフを「キャスト」、来場者を「ゲスト」と呼び、徹底したサービスに務めていることには大きく心を動かされたようで、愛知・名東高出身の山田さんは「イメージがとてもよくなったし、お客さんを呼ぼうという姿勢を感じた」と振り返った。

 その後はお好み焼き、ラーメン、定食など幅広い店舗がずらりと並ぶフードコートや、親子で楽しく遊べる託児施設「ジャングルFUN」(保護者同伴で入場料1人100円)を見学し、いよいよ実際のレースを取材。モニターに掲示される選手情報や、エンジン音の迫力、照明に映えるボートの美しさを目の当たりにし、そろって「凄い!」と声をそろえた。

 ~予想ズバリ「運も絡むので面白い」~
 2連単、2連複、3連単、3連複と思い思いに予想した1Rは残念ながら全員不的中だったが、仕切りなおして挑んだ4Rでは木下さん、山田さん、吉田さんが(2)(3)の2連単などを予想してズバリ的中。木下さんは「何が起こるか分からない。運も絡むので、そこが面白く、難しい」と笑顔。普段はスポーツの取材や広告営業もこなし「慶應スポーツ」を引っ張る存在なだけに、ボートレースでも見事にビギナーズラックを引き当てうれしそうな表情だった。福岡県出身の2年生・吉田さんは「福岡や佐賀、長崎の選手もいて、それだけで買いたくなる」と九州所属の選手に熱い視線を送っていた。

 ~想像していたよりきれい~
 その後は専用駐車場やコンビニ、有料指定席「カタクリ」や外向発売所「ドラショップ」など充実の設備を目の当たりにしてさらに感心した様子。かつて、ボートレース宮島を訪問したものの「入場の仕方が分からなくて、そのまま帰ってきてしまった」という岩井さんも「凄くキレイなサービスエリアみたい」と驚いていた。

 フードコートを再訪し「新井食堂」のロースカツ定食やネギラーメン、「鉄板焼き あれこれ」のお好み焼き、焼きまんじゅうなどを食し、たっぷりとボートレース桐生を満喫した5記者は、11月発行の「慶應スポーツ」に向けた取材もばっちりこなして満足顔。下川さんは「父の影響で競馬場に行ったことはあるが、ボートレース場は初めて。想像していたよりキレイだった」と話し、笑顔で帰路についた。

 ボートレース場での貴重な経験が、5記者のこれからの取材活動に大いに生かされることだろう。 

 ~5記者の感想~
 ▼木下彰記者 ボートレース場はオジサン世代の方が来るイメージだったが、キレイで舟券も買いやすかった。データをそろえても運が絡むし、そこが面白いし、難しい。

 ▼山田万里子記者 ボートは水面を進むというより、走っていた。レースは迫力があり、私の地元である愛知の選手もいて愛着がわいた。ボートレース場に抱いていたイメージはいいものに変わった。

 ▼岩井邦夫記者 インが有利ということだったが、予想は難しい。いろいろな買い方があって楽しめると思う。水面近くに行くと風が気持ちよく、凄くキレイなサービスエリアみたいだった。

 ▼吉田遼平記者 ボートレーサー養成校やまと学校が自分の高校(伝習館)と同じ福岡県柳川市にあると聞いて驚いた。公営競技には馴染みがなかったが、実際にレースを見ると興奮した。 

 ▼下川薫記者 ボートレース場に来るまでのハードルは高かったが、思っていたよりキレイだった。選手、エンジン、天候など考えることが多くて予想は難しかったが、レースを見ると熱くなった。

 ▽慶應スポーツ 正式名称は「慶應スポーツ新聞会」。1978年(昭53)4月6日創刊。部員数は約50人。慶大の公認を受け41の体育会を取材し、塾内唯一のスポーツ新聞を発行。レイアウト、写真撮影、記事の全てを部員が行い、制作費は部員による広告活動で充当している。昨年は6回のカラー面を製作し、発行部数は最も多い号で2万部を数えた。所在地は東京都港区三田2の15の45、慶大学内。部室は神奈川県横浜市港北区日吉4の1の1、塾生会館212。

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