G1周年記念競走展望

【桐生G1赤城雷神杯】大学生が“1日記者”体験取材 

[ 2014年9月9日 05:30 ]

公式マスコット「ドラキリュウ」と記念撮影
Photo By スポニチ

 熱戦の舞台となるボートレース桐生を、就職活動を控える大学生が体験した。今夏、スポニチのインターンシップに参加した4人は、快適な空間やエンジン音の迫力を満喫。“新米記者”として、その魅力をリポートした。 

 全国24場の中で最北にあるボートレース桐生。駒大の金子侑史(ゆうし)さん、城西大の谷口紗(すず)さん、城西国際大の嶺井蓮乃(みねい・はすの)さん、昭和女子大の柳田百合子さんはそれぞれ、東武線の新桐生駅やJR岩宿駅から会場入り。目を輝かせて場内へと突撃した。

 4人ともボートレース初体験。まずは企画、運営を担当するボートネットワークの高野精一社長と川嶋伸行専務のレクチャー。ボートレース界の現状や、97年に他場に先駆けてナイター開催を始めた経緯などを取材し熱心にメモした。特に、スタッフを「キャスト」、来場者を「ゲスト」と呼び、徹底したサービスに務めていることを知り、感激した様子だった。

 続いて1M側にある南ウイング1階の広々としたフードコートや託児施設「ジャングルFUN」を見学。利用者にボートレース桐生の魅力などを聞いた。
 グッズ発売所でのインタビューや公式マスコット「ドラキリュウ」との記念撮影、2M側にある外向発売所「ドラショップ」の見学を経て、いよいよ実際のレースを取材。エンジン音の迫力、ナイター照明に映えるボートの美しさを目の当たりにし、そろって「凄い!」と声をそろえた。

 さらに、南ウイング2階の有料指定席にも足を踏み入れ、実際にレース展開を予想。観客の熱気とレースの迫力に圧倒されていた。

 場内を満喫した4人は見てきたこと、聞いたことを執筆。原稿用紙にペンを走らせ、感じたことをしたためた。「難しい…」。限られた文字数で記事をまとめること、締め切り時間を守ることなど大変さを実感した“新米記者”たち。執筆後はフードコートの人気店「新井食堂」のもつ煮などを食し、興奮冷めやらぬ表情でボートレース桐生を後にした。

◇至る所で“サービス精神”の表れ

 激しい水しぶきと強烈なエンジン音に魅了され、舟券に夢を懸ける人々が集うボートレース桐生。ナイターの導入や女性選手の躍進など進化を続ける公営競技は今、若年層の取り込みという大きな課題と向き合っている。レースをより面白くするため、ファンも「穴目が出やすい」と話す場内設計、さらには幼児専用施設やフードコートの充実など至る所で“サービス精神”の表れともいえる工夫が見受けられる。「ボートレースファン=高齢者」という概念が覆される日も近いかもしれない。(駒大・金子侑史) 

◇主婦や子供まで安心して楽しめる
 
 「逃げる展開が少ない」――。約45年、ボートレースを見てきた男性が述べた言葉。インコースが有利と言われるボートレースだが、変化をもたらすための工夫をボートレース桐生は行っている。この桐生ならではの工夫をファンは楽しんでいた。男性だけではなく家族も楽しめる施設に魅力を感じた。フードコートや「ジャングルFUN」という託児所があることで、主婦や子供も安心してボートレース場を訪れることができるのだ。ボートレースの音や風を素晴らしい施設で楽しむことができるボートレース桐生に、ぜひ一度を訪れてほしい。(城西大・谷口紗) 

◇接客が徹底していて親しみやすい
 
 ボートレース初観戦の私にとって特に目を引かれたことはきれいな施設と行き届いたサービスだった。他にはない半周ラップタイム計測やモニターに映る選手インタビュー、子供を遊ばせることができる場所があり、時にはイベントも開催するという。スタッフをキャスト、ファンをゲストと呼ぶなど接客も徹底しており、とても親しみやすさを感じた。話を聞いたファンの方々は楽しそうだったが、中には「若い世代が増えれば」という意見もあった。女性にとってうれしい施設もあるボートレース桐生。これからの世代によって、新しい入口となるのではないだろうか。(城西国際大・嶺井蓮乃) 

◇真剣に戦うレーサーの姿が魅力的

 「若い世代の力を必要としている」。ボートレース桐生のスタッフである「キャスト」と、ファンのどちらからも挙がった声である。公営競技というとマイナスな印象を持つかもしれないが、真剣に戦う選手の迫力あるレースを間近で観られることは魅力的である。また、コースや天候の影響で、どの選手も勝つチャンスが生まれることも面白さのひとつだ。今回、初めてボートレース場に足を踏み入れたが、施設のきれいさに驚いた。託児所が用意されており、子供と共に楽しめる環境が整っている。私たちでも安心して楽しめる。一度、訪れてみてもよいのではないだろうか。(昭和女子大・柳田百合子) 

◇魅力的な場内

 ボートレース桐生といえば、快適な新空間が大きな魅力。専用駐車場もあり、利便性も抜群。本場開催のない日でも、多くのボートファンでにぎわっている。
 
 特に、昨年に北ウイングを改装し、オープンした外向発売所「ドラショップ」に注目だ。1日最大48レースが購入でき、これまでにない入場無料の新施設となっている。館内は、早朝発売に対応したモーニングエリア(午前7時半から利用可)、臨場感あふれる中央エリア(同10時~)で構成。疲れにくいと評判の椅子を設置するなど、ゆったりと舟券の予想できる環境を整えている。また、有料指定席「カタクリ」(1000円、同10時~)もあり、まるで“レース場内にあるボートピア”といえそうだ。コンビニエンスストア「ヤマザキYショップ」もオープンし、弁当やカップラーメンを購入する人が大勢いた。
 
 また、中央エリアを抜けたところにある1M側の南ウイングも魅力十分。1階にはグッズショップやフードコート、託児施設「ジャングルFUN」、2階有料指定席がある。フードコートにはお好み焼き、ラーメン、定食など幅広い店舗がずらり。「ジャングルFUN」は保護者同伴で入場料1人100円。午後1時50分から12R終了後までオープンしている。
 
 さらに、実際に使用するボートの展示や、初心者向けに舟券購入方法などを教えてくれるサービスコーナーなどもあり、誰でも安心して訪れることが可能だ。

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