G1周年記念競走展望

【G1児島キングC】名産タコと瀬戸内塩が絶妙コラボ! 注目B級グルメ

[ 2014年9月3日 05:30 ]

タコのコリコリ感が絶妙、「お好み焼きあっちゃん」のたこしお焼そば
Photo By スポニチ

 その土地ならではの美味いものに出会えるのも旅打ちの楽しみのひとつだ。ボートレース児島(倉敷市)なら人気上昇中のB級ご当地グルメ「児島たこしお焼そば」がオススメ。名産の下津井のタコと瀬戸内の塩のコラボレーションが絶妙の味を生みだしている。もし、時間とお金に余裕があればジーンズストリートで“マイジーンズ”を作るのもいい。

 B級グルメ王国の異名がある岡山県から、新たに「児島たこしお焼きそば」が誕生したのは平成22年10月。町おこしの一環として児島商工会議所が「児島蛸塩海塩隊」を結成。地元の代表的な食材であるタコと塩を活かした「たこしお焼きそば」を新メニューとして売り出すことを飲食店に提案した。

 この呼び掛けに応じた一人が「お好み焼きあっちゃん」の店主・高畠篤美さん(55)。JR児島駅から徒歩約5分のお店は、開店から27年を超え地元の人々に親しまれてきた。この店のたこしお焼そば(700円)の特徴はいくつかある。まずキャベツ、タマネギ、ニラなど野菜がたっぷりなこと。次に「もっちりしてタレにからみやすい」ので平麺を使用していること。そして一番のウリは「タコの塩味と程よい固さ」だ。高畠さんがたこしお焼そばを作り始めて最も苦労したのがタコのゆがき方だという。そのコツを覚えるため寿司屋さんを何軒も訪ねてアドバイスを貰った。

 「ゆがき方ひとつで塩味の加減や固さが変わってしまう。薄味になってもダメ。固すぎても食べられない。そこの具合が難しいんです」。

 いくつもの試行錯誤を経て生まれたあっちゃんのたこしお焼そばは、足1本分のタコを使い、特製塩タレで味付けをする。その味は“ボリューム感とコクがある。でもさっぱりしていてタコのコリコリ感もたまらない”と好評だ。新メニューに加えて4年超になる高畠さんは「これをきっかけに多くの人が児島のタコを食べてくれれば嬉しいですね」と話している。

 B級ご当地グルメとして知名度も上り“勝負の前の腹ごしらえ”と立ち寄るボートファンも増えている。現在、8店が蛸塩海塩隊に加盟し、それぞれ味に工夫を凝らして競い合っている。駅前のパティオ2階にある居酒屋「アジアな季節SORA児島店」はエスニック風な味が特徴だ。「ほかとは違う変わりダネのものにしたかった」という太田昌宏店長(31)がこだわったのはアジア風テイスト。麺は中華麺、タレはスイートチリソース。鉄板を使わず中華バーナーの強い火力で調理している。そのたこしお焼そば(790円)は、最初は甘味も感じるが、食べるほどにジワジワ辛さがひろがっていく。「珍しさも手伝ってオーダーも増えてます。児島の名物になればいいですね」と太田店長も新メニューに期待を寄せている。

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