G1周年記念競走展望

【びわこG1びわこ大賞】“最速男”馬場貴也 G1初V狙う

[ 2018年9月11日 05:30 ]

馬場貴也
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 年に1度の“お祭り”が始まるぞ〜。開設66周年記念G1「びわこ大賞」。今年は秋の気配が少し漂う9月開催だ。峰竜太や白井英治が参戦するとあって、12日の開幕が待ち遠しい。遠征組は強力だが、びわこは全国屈指の難水面。地元滋賀支部から、直前の当地G3にも出場した馬場貴也と吉川昭男に注目だ。

 《馬場 優出は最低限の目標》 馬場は今期すでにびわこで5節走っている。そのうち3度優出。優勝こそないものの、確かな結果を残している。今回も、期待ができるのは間違いない。

 「たくさん走らせてもらっているので、調整面でアドバンテージがあると思います。(今月1日からの当地)G3では今までのペラゲージと違うのを試せて、選択肢を増やすことができました」

 10年近くA1に定着しているが、まだ進化を遂げている。実際に前節G3では、出足、グリップ感が今年の当地出走の中では最も良かった、と口にしていた。今節もまずまずのエンジンを引ければ、好走は必至と言える。

 ある言葉を胸に、大舞台での快走へと向かう。今年のお盆戦でのこと。兄弟子の守田俊介から、うれしい言葉を掛けてもらったという。「今は心技体がそろっているし、チャンスがあれば(タイトルを)獲れるぞ」。今年は2月の徳山周年、びわこ近畿地区選で優出。6月の下関周年でも優出すると、3年ぶりのSG出場となった7月の若松オーシャンカップでは準優出を果たした。好成績の要因が、気持ちの余裕だ。

 「昔ほど入れ込んでません。自分は力が入るとダメなのがわかっているので、今年はそれに気を付けてレースに取り組んでいます」

 1年間、高勝率をマークした証として、10月には自身初出場となる蒲郡ダービーも控えている。まさに充実の時。SGに弾みを付ける意味でも結果を残したい。「地元ですし、優出が最低限の目標」。1分42秒2の最速レコード保持者が、地元でG1初制覇を狙う。

《吉川昭男 悲願Vへリスク恐れず》

 とにかく吉川は、進入からレースを面白くしてくれる。いかなるときでも外枠からは前付けを敢行。その姿勢は揺るがない。

 「夏場のびわこは特に、ダッシュからの攻めも利いて叩かれやすい。ただ、記念でもそのリスクを背負っていこうと思いますよ」

 100走以上している今期は5コース、6コースともに1回ずつ。強出足に仕上げる調整手腕で、昨年は最多勝にも輝いた。ただ、まだ満足していない。

 「G1に出られる機会は正直、残り少ないと思っています。最後の花を咲かせるチャンスと思って走ります」

 これまでG1では5度の優出を誇るも優勝はなし。それでも今年2月の当地近畿地区選では、準優進出へ6号艇から1着という厳しい条件をクリアするなど勝負強さは健在だ。全国屈指の難水面で暴れ回ってみせる。

 「直前でびわこを走れているのはムチャクチャ大きい。本体整備の情報も頭に入ってますしね」

 前節の当地企業杯では優出し、接戦の末に2着。お盆戦でも優勝を飾っている。悲願のG1戴冠に向けて「びわこ番長」の気合はみなぎっている。

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